中国文化センターと日本漫画家協会、そして嘉興市美術館が協力して企画した、中日の漫画家による初のグループ展「中日友好漫画展」が9月11日、中国文化センターで開幕した。
中日の漫画家
初日には、中国から中国美術家協会漫画芸術委員会の王立軍秘書長、嘉興美術館の仲中暁副館長らを招き、漫画評論家の石子順氏がコーディネーターとなり、トークイベントが行われた。日本漫画家協会他各界から40名余りが参加した。中国漫画の現在と将来、中日両国の漫画の特徴、中国の子供の日本漫画に対する感想、両国の漫画出版の違い、漫画家及び作品の交流、著作権問題などについての話し合いがされ、とても意義深いイベントとなった。
トークイベントの様子
トークイベントの聴講者
トークイベント後には、開幕式と交流会が行われ、日本漫画家協会のちばてつや会長、同協会の里中満智子理事長、著名漫画家40名以上が出席した。さらには地域活性学会副会長・元国土交通省政策統括官の舘逸志氏、(公社)日本中国友好協会の永田哲二常務理事、日中友好協会の田中義教理事長、東京華僑総会副会長兼事務局長の陳隆進氏ら100名余りが出席した。
祝辞で里中満智子理事長は、「漫画は言葉が通じなくても分かり合える。お互いの作品を見ることが分かり合える第一歩である。本展をきっかけとして両国の友好がますます深まり発展することを祈っています。」と述べた。
里中満智子理事長による祝辞
2014年以来、嘉興市或いは浙江省文化庁、桐郷市、さらには中国美術学院など様々な文化機構が日中友好会館及びに中国文化センターにおいて複数回中国漫画展を開催している。日本の漫画家はそれぞれ多岐にわたり交流をしているが、毎回日本漫画家協会の協力が大きい、ここ数年、中国文化センターと両国の漫画家は協力し合ってきた。その努力が今回遂に実り、中日両国のグループ漫画展の開催に至った。両国の漫画家は今後もこのような交流を続けていきたい。中国文化センターの更なる支持を希望していると言った。
日本の漫画家が描いた「大家族願望」
中国の漫画家が描いた「反応の力」
日本の漫画家が描いた龍とパンダ
中国の漫画家が描いた「夢と現実の間」
今回のテーマは「家族」「環境」「笑い」で、その他「自由」テーマもある。中国全土から集められた優秀作品50点と日本漫画家協会の漫画作品50点で構成されている。中国は漫画と言えば、一コマ漫画を主としているが、日本は四コマ漫画もしくはストーリー漫画が主である。そのため日本漫画家協会の漫画作品はすべて本展のため描かれた一コマ漫画の新作である。中日両国の漫画を同時に展示することにより、両国の“違い”と“同じ”に気が付くだけではなく、中日漫画家が注目している問題や表現方法の“違い”と“同じ”についても分かる展示となっている。
展示は9月21日まで。
期日: | 2018/09/11 〜 2018/09/21 |
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時間: | 10:30~17:30 |
会場: | 中国文化センター |