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 6月13日午後、日中書画印研究会が主催し中国文化センターが共催する「漢字異彩、和合之美~浜田和幸・張大順合文書道展」が中国文化センターにて開幕した。
 開幕当日、開幕式に先立ち、浜田和幸氏、張大順氏と、法政大学名誉教授や周恩来和平研究所所長などを務める王敏女史による鼎談会「字魂~その前世今生」が開かれた。三人は、漢字は「Chinese Character」と訳されるように「キャラ」があり、命があり、天意が宿っており、新しい概念を常に吸収し創新してきた漢字はいまだ発展途上といえる。公共財産としてまずは「漢字文化」の下地がある中日韓が漢字への注目を高めていかなければならない、と漢字の今後について話し合った。

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浜田、張、王三名による鼎談会

 続く開幕式には、石永菁中国駐日本大使館公使参事官、趙平元中国文化と観光部参事官、輿水恵一衆議院議員、瀬野清水日中協会理事長、林竹盛子日本文化振興会副総裁、永田哲二日中友好協会理事長代理、大野芳一日中一帯一路促進会代表、晋鴎日中華人文化藝術聯合会首席、常松勝日中武術交流協会会長、成相哲郎シマブンコーポレーション会長秘書、日本陝西連誼会の孫前進新会長と崔里田名誉会長など、中日の政界、文化界の著名人や、メディアなどおよそ100名が出席し、大きな賑わいを見せた。

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テープカット

 石永菁中国駐日本大使館公使参事官は「甲骨文に始まる漢字は中日両国を結び続けてきた。漢字があるからこそ文化交流と相互理解がこれほど長く深く続けられているのだと思う。3000年、5000年の歴史を経てきた漢字のように、中日関係が今後3000年、5000年と続くよう願っている。」と中日関係と漢字の結びつきの深さを指摘し、輿水恵一衆議院議員も新しい3000年のために尽力していきたいと述べた。また、今回の出展作家である浜田和幸と張大順の両氏は、漢字を共有のツールとして中日友好交流を促進し、各人が自ら漢字を作っていくような新しい漢字文化社会を構築していきたい、と話した。

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石永菁中国駐日本大使館公使参事官

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輿水恵一衆議院議員

 そして、羅玉泉センター長は「漢字は中国から日本に伝わり、そして明治時期には西洋文化を取り入れた日本から中国に和製漢字が逆輸入されてきた。これからも中日がよいペアとなるよう願っている」と話し、王敏女史は「中日の人々は『漢字人』であると言え、中国人、華人華僑、日本人などが使う『漢字語』を世界一にしていきたい」と述べるなど、漢字の持つ文化交流の力によって中日両国の人々は国境を越えてもっとつながれると語った。

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羅玉泉センター長

 本展覧は6月17日午前まで開催される。会場には浜田和幸氏、張大順氏の「合文」作品50点が並び、漢字が持つ生産力、生命力、そして漢字文化の新たな可能性がひしひしと感じられる。

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浜田、張両名による合作「漢字を共に」

 


期日: 2022/06/13 〜 2022/06/17
時間: 10:30〜17:30(初日は13:30から、最終日は13:00まで)
会場: 中国文化センター
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