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 「日中平和友好条約」締結45周年を迎える本年、「全日本華人書法家協会展」も今年で第九回を迎えます。今回「書葉画沙」と銘打った本展による書法文化の温習が、中日友好に対する大きな貢献となることを望みます。

 日中文化交流の歴史は千年を超え、日本は中国から伝わってきた多数の文物を保存し、また自らの伝統文化として吸収し、あるいは中国ではすでに失われた文化が、今日においてもなお日本人の生活の中に、そして人々の精神に息づいています。それらは日本を訪れる華人に親しみと安らぎを与え、文化的な生活に尽きない趣を添えてくれるのです。

 全日本華人書法家協会が成立してから17年、会員数も日増しに増加しており、書画、詩歌など様々な文化交流活動を展開してきました。とりわけ、書法文化に対する尊重と認知度の向上については一定のポジティブな働きかけができていると自負しております。

 本展では、毎年増える新会員たちの作品が新しい風をもたらしてくれます。今回は書法の一部といえる篆刻芸術の作品が数点出展されます。皆様のご来場とご指導を賜れますよう、よろしくお願い申し上げます。

 また、本展の開幕式の後には揮毫交流会も予定しております。炭の香りが漂う会場にて、皆様と文雅なひと時を過ごせることを心よりお待ち申し上げます。

 

1左:高川文怡(行草書) 右:蒋龍(篆書)

  

2大島庸仁(篆刻)

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