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 24日午後、中国文化センターとNPO法人日本祭礼文化の会の共同主催による「中日国交正常化45周年記念―傅益瑶が描く中国・日本の祭り絵展」の開幕式が文化センターで開催され、傅抱石の娘で著名な旅日画家の傅益瑶氏が描く中日両国の伝統的な祭り文化の大作28点が文化センターに熱気あふれる祭りの雰囲気を伝えた。傅益瑶氏は日本に滞在中に日本の祭礼文化、即ち伝統的な祝日に行われる民間の祭りを描いた作品を数多く創作した。これにより国立中国芸術研究院より端午の節句に関する絵画作品の制作を依頼され、3年という時間を費やし、縦2m横14mの大作「端午頌」を完成させ、その後北京と上海で展覧会を開催した。傅益瑶氏は同作品のレプリカを展示した最初の海外展として、端午の節句を迎える前に文化センターで開催することを希望し、これまでに創作した日本の祭り絵作品も併せて展示している。
 
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海老沢会長の挨拶

 
  主催のNPO法人日本祭礼文化の会会長で元NHK会長の海老沢勝二氏、村田寛理事長、中国文化センターの石永菁センター長、画家の傅益瑶氏と日本側の来賓として輿水恵一衆議院議員、国土交通省の舘逸志政策統括官、元民主党党首の海江田万里氏、元議員で外務政務官の浜田和幸氏、外務省アジア太洋州局中国・モンゴル課の中原邦久首席調整官、一般財団法人地域伝統芸能活用センターの中村徹会長、平山芳昭理事長、創価学会の清水重臣副会長、東京富士美術館の原島健二理事長、日中友好会館の荒井克之理事長、日中友好協会の永田哲二常務理事、日中文化交流協会の中野暁専務理事、阿部守一長野県知事を代表して大月良則氏、トーゴ共和国大使館の代理大使等約140名が開幕式に出席した。
 
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テープカット式典

 
 海老沢勝二会長は挨拶の中で、傅益瑶氏の数十年にわたり力を注いできた「祭礼文化」の研究、創作及び「祭礼文化」の振興と普及への貢献に対して称賛した。中国伝統の祝日である「端午の節句」は世界的な無形文化遺産であり、今回傅益瑶氏が創作した「端午頌」は人々の心を揺さぶる大作というだけでなく、竜船を漕ぐ人々や屈原を祭るといった祭り文化の細部を生き生きと描写しており、日本の人々に端午を理解させ、両国の友好及び文化交流促進に大きな役割を果たしていると語った。
 
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「端午頌」を鑑賞する来場者

 
 傅益瑶氏は挨拶の中で、「祭り文化は民族の根源と精神であり、人類感情を偽りなく集中的に表し爆発させるものである。祭への参加や祭り文化の作品の創作は、私の血を沸き立たせ、エネルギーを満たしてくれる。中日文化は多くの共通点があり、祭り文化の交流を通じて相互理解が増進するよう願っている。」と話した。
 小川淳也衆議院議員、阿部守一長野県知事、遠藤彰良徳島市長、日本阿波踊り振興協会の山田実理事長らが祝電を寄せた。
 
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端午頌の一部-屈原祠

 
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端午頌の一部-竜船を漕ぐ

 
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阿波踊り

 
 傅益瑶氏は中国の著名な中国画の巨匠傅抱石の娘で、1979年に第一期国費留学生として来日し、平山郁夫、奥村土牛、東山魁夷、加山又造、塩出英雄等多くの日本画の巨匠に師事した。
 
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傅益瑶講演会

 
 25日午後、傅益瑶氏は文化センターで講演会「祭り文化に魅せられて」を行い、両国の伝統的祝日及び祭りへの参加、祭り作品の創作の体験や絵画テクニックのついて紹介した。


期日: 2017/04/24 〜 2017/04/28
時間: 10:30〜17:30
会場: 中国文化センター
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