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 5月28日午後、天津市文化と旅游局と中国文化センターの共催による「天津文化年第三弾 天津の母なる川“海河”の子 弘一大師の生涯展」が開催した。
 開幕式には中国駐日本国大使館文化参事官の石永菁氏、外務省アジア太洋州局中国モンゴル第一課地域調整官の井川原賢氏、日中友好会館常務理事佐藤重和氏、森ビル特別顧問の星屋秀幸氏、公益社団法人日中友好協会常務理事の永田哲二氏、一般財団法人日本中国文化交流協会専務理事の中野暁氏、株式会社内山書店取締役会長の内山籬氏、東洋大学法学部教授の大野公賀氏、人間国宝で能楽白翔會主宰の坂井音重氏などが出席し開幕を祝った。
 
 中国駐日本国大使館文化参事官の石永菁氏は祝辞の中で「遥か昔、文化は中国から日本へ、近代の西洋文化は日本から中国へ伝わった両国の文化交流の縁が深い事をこの展覧を通じて改めて感じた」と述べた。
 
 東洋大学法学部教授の大野公賀氏は「李叔同(後の弘一大師)の教え子が日本留学をしていた時、学業を全うできるようにと返済不要の形で金銭面でサポートをしていた。それは学んだ知識を中国に持ち帰って中国の文化芸術の発展に貢献し、中国がより強固な国になってほしいという思いからであったと思う」という弘一大師の素晴らしい人柄がわかるエピソードを語った。
 

天津博物館副館長の姚旸氏から東洋大学法学部教授・弘一大師研究家の大野公賀氏に李叔同の書を贈呈

 
 

テープカットの様子

 

 開幕式の最後には、中国に西洋音楽を伝えた先駆者である李叔同が作詞した曲「送別」を日中青少年文化芸術交流協会の子供たちが合唱し、その優しい歌声に会場は笑顔に包まれた。
 

日中青少年文化芸術交流協会の子供たちによる合唱

 

 展覧の関連イベントとして5月29日には弘一大師の孫娘である李莉娟氏を特別講師に迎えて講演会を行った。李叔同として近代中国に与えた文化的影響や、出家して僧になった弘一大師が残した精神的財産について語った。
 

弘一大師(李叔同)の孫娘 李莉娟氏

 

本展は6月7日まで開催される。

展覧会のチラシのダウンロードはこちら


期日: 2019/05/28 〜 2019/06/07
時間: 10:30〜17:30
会場: 中国文化センター
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