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 12月16日午後、中国文化センターと日本甲骨文書道研究会との合同主催による「東京国際甲骨文芸術祭」の開幕式が中国文化センターで開催した。本展覧会は、甲骨文発見120周年および「東京宣言」八周年を記念した海外初の国際甲骨文芸術祭であり、世界各国・各地域の甲骨文書道家や研究家の作品120幅が会場を飾った。甲骨文の国際芸術祭は史上初の試みである。

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30m揮毫作品


 開幕式には、中華人民共和国駐日本国大使館文化部の趙歆二等書記官、日本中国友好協会の永田哲二常務理事、東京華僑総会の陳隆進副会長、元文部科学省の加藤龍堂教科調査官、中国江蘇省甲骨文学会の陳愛民副会長、殷墟甲骨文学校の鄧大平校長、国際女藝術家マカオ分会の潘錦玲会長、カンボジア中国書法家協会の馮利発主席、日本文化振興会の林竹盛子副総裁、国際架橋書会の山本信山理事長、産経国際書会の今田篤洞理事長、日本書鏡院の須藤玉城常任理事、全日本華人書法家協会の晋鴎主席、郭沫若文化研学会の郭京会会長など、中日の書画界をはじめ各界から100名を超える人々が参加した。

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羅センター長の挨拶


 羅玉泉中国文化センター長は挨拶の中で、本年11月に中国国内で行われた甲骨文発見120周年の記念式典の中で習近平国家主席が世界人類の文明にとって時代を画す意義がある、甲骨文は中国文化の根源であると祝電を送ったことに触れ、今回の芸術祭の意義の大きさについて語った。そして、中日韓をはじめとする漢字文化圏と中国文化とのつながりの深さ、漢字一字一字に対する理解を深め、先人の知恵を受け継ぐべきであり、本芸術祭が甲骨文の普及に対して貢献できることを願う、と述べた。

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趙歆二等書記官の挨拶


 また、趙歆中国駐日本国大使館文化部二等書記官は、甲骨文は独特な趣を湛える最も古い漢字であり、本活動は中日の芸術家や愛好家が一堂に会して漢字の発展について討論するよい機会だ、と述べた。

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張大順会長の挨拶


 そして、今回の主催の一人である張大順日本甲骨文書道研究会会長は、甲骨文は天と人の交流を担う文字であり、まだまだ解読できない古人の智慧が無数に存在する、と甲骨文の魅力を語った。

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陳愛民副会長


 このほか、江蘇省甲骨文学会の陳愛民副会長、日本書鏡院の須藤玉城理事、殷墟甲骨文学校の鄧大平校長がそれぞれ挨拶した。

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揮毫会


 テープカットの後、30mの長巻が用意され、開幕式の参加者全員で揮毫を行った。張大順会長が本芸術祭のタイトルでもある「天上大風」の四字を甲骨文で書くと、会場は喝采で包まれた。

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陳愛民副会長の講演


 翌12月17日には、本芸術祭のメインともいえる様々なイベントが執り行われた。張大順氏や陳愛民氏による公演では、甲骨文の基礎知識やこれまでの発展について論説され、世界各国の専門家を集めたパネルディスカッションでは、今後甲骨文はどのようにして発展・継承させていくべきか、観衆も交えて侃々諤々とした討論が行われていた。

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パネルディスカッション


 また、日本甲骨文書道研究会の佐藤康之氏による一気呵成に書き上げられる迫力ある甲骨文書道創作の実演や、同会の高木露風氏、増子城山氏による和気あいあいとした甲骨文書道・篆刻の体験なども行われ、会場は一日中100名近い参加者でにぎわっていた。

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集合写真


 本芸術祭の書道作品展覧会は12月20日まで行われる。
 チラシ


期日: 2019/12/16 〜 2019/12/20
時間: 10:30~17:30
会場: 中国文化センター
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