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  2020年10月21日午後、中国文化センターと一般財団法人世界佛教芸術基金会、北京清秘閣の共催による「『禅の芸術』日本巡回展~東京書画展~」の記念セレモニーが中国文化センターで催された。世界でも注目を集めて久しい禅宗。本展は「“禅”を以て友となり、“禅”を以て懸け橋・紐帯となり、世界の平和と発展を促進しよう」をテーマとしている。
 
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テープカット

 
 セレモニーには中国駐日本国大使館文化部の蘇涛一等書記官をはじめ、日中友好協会の永田哲二常務理事、一般財団法人世界佛教芸術基金会の凡人理事長、訪山観音院の月門英真副住持、日本天台宗書道連盟の大野亮弘理事長、全日本華人書法家協会の晋鴎主席、青海果洛州東宗寺のジューチニマ・リンポチェ、諏全日本華人書法家協会の王子江副主席、日本書学院の井垣清明理事長、全日本篆刻連盟の和中簡堂理事長、毎日書道会の赤平和順理事、日本中国水墨交流協会の清水恵峰理事長、日本華人華僑社団連合会の高原龍副会長、日本浙江商会の林立会長、日本内モンゴル商会の趙ウルジン会長、日本華人文連の武楽群副会長、華翼国際教育集団の何恵群理事長など50余名が出席した。
 
 まず、一般財団法人世界佛教芸術基金会の高橋行憲会長の祝辞を高橋利憲氏が読み上げた。高橋会長は祝辞の中で「微力ではあるが今後皆様の(仏教文化を発信する)活動に協力していきたい」と文化交流への意欲的な態度を表していた。
 次に、蘇涛一等書記官は挨拶の中で「禅の芸術は心の芸術、人々の心と心をつなげる芸術だ。昨今は新型コロナウイルスの影響で大部分のイベントが中止や延期となっているが、つい最近王毅外相が日本を訪れ、中日間の人的交流や文化観光交流をさらに拡大していくとの合意を得た。来年の東京オリンピック、再来年の北京冬季オリンピックを契機にして人的交流、文化観光交流はさらに拡大していくものと確信している。」と述べた。
 
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蘇涛一等書記官

 
 さらに、日中友好協会の永田哲二常務理事は「知己の皆さんの健やかなお顔を見られてうれしい。この新型コロナウイルスの状況下の短い会期ではあるが、多くの方に素晴らしい作品を鑑賞してもらえることを祈る」と祝辞を述べた。そして、諏訪山観音院の月門英真副住持は「外国人の方にも多く訪れてもらえるよう寺院の宿坊を公開したご縁で本展をご紹介いただいた。今後は桐生の宿坊を日中交流の場として大いに活用していただきたい」と述べ、日本天台宗書道連盟の大野亮弘理事長は「千数百年の間禅の精神を受け継いでこられたのは、書画という筆墨紙の媒体があったからである。この心のつながりは後世に伝えていかなければならない」とそれぞれ文化交流の重要性を述べた。
 また、主催の一人である凡人一般財団法人世界佛教芸術基金会理事長は「日本社会になじみ深い『禅』を身近に触れ合うことで、東方文化の高揚に寄与できるなら幸いである」と述べ、昨今の状況をふまえ「日々是吉日」という中日両国民がなじみ深い禅語を用いて挨拶した。
 
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凡人世界佛教芸術基金会理事長

 
 一時間未満の短い時間ではあったが、来場者は禅宗の雰囲気溢れる作品が並ぶ会場で、中日の禅宗や書画の関係者らが三密を避けながらも交流を深めていた。
 
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会場の一角

 
 本展は12月18日まで開催する。


期日: 2020/12/14 〜 2020/12/18
時間: 10:30〜17:30(最終日は13:30まで)
会場: 中国文化センター
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