テープカット
11月14日から18日の5日間、「訪中学生団57年記念展-1965〜2022- 斉了嗎? 斉了! 斉了!」年が日中国交正常化50周年を記念して開催された。この記念展は、日本と中国の国交が正常化された1972年を遡る事7年前の1965年に、大学生を中心とする青年約120名が中国を訪問し、帰国時結成された「斉了会」(チーラ会)が主催したものである。「斉了嗎(チーラマ)?斉了(チーラ)!斉了(チーラ)!」とは、中国語で、「(皆さん)揃いましたか? 揃った!揃った!」と言う意味で、学生達が各地を見学し次の場所に出発する度にガイドが大声で言った言葉で、何度も言うので一番耳に残った事より名付けられた。当時日本と中国とは国交が無く、訪中は非常に難しかった。1967年には「文化大革命」(文革)が始まり、国交正常化される1972年までの8年間、毎年訪中団を組織し派遣し、総計785名が中国各地を訪問し、中国の学生や労働者と交流し、一緒に撮った写真、彼等から送られた毛沢東語録、バッジ、帽子、紅衛兵腕章等、非常に貴重なグッズ及び訪中文集、関連書籍を陳列した展示会であった。特に1965年8月、北京の人民大会堂で、毛沢東、劉少奇、周恩来、鄧小平、廖承志、郭沫若、等当時の中国のトップ指導者の殆どと一緒に撮った「中日青年友好大交流」の写真は、歴史的に見ても非常に価値のある貴重な資料である。第1次参観団団長田中健生氏は当時毛沢東と握手したとの事。
集合写真
「記念展」初日14日の開幕式(来場者100名余り)は、中国側チーラ会メンバー(主に当時接待してくれた中国国際旅行社退職者)支援者30名(北京、広東省中山市)とオンラインで結び顔を見ながら、スライドでの写真や説明紹介、テープカット、日中双方の代表者挨拶等で2時間、盛大に行われた。
「大海航行靠舵手」をみんなで
記念展期間中は、スライドショー「回顧ちいら57年」=池上正治、ドキュメンタリー映画上映「延安の娘」、チーラ会会員自身による講演(「香港に駐在して」=岡田充、「日中鉄鋼交流」=杉本孝、「なぜ毎年碑前祭を行うのか ― 藤沢・昆明を繋ぐ聶耳」=岡崎雄兒)、「日中鉄道交流」=浅沼唯明」)が行われ、最終日の18日には代表メンバーによるシンポジウム「日中関係の過去・現在・未来」が行われ熱く語られた。5日間での来場者延べ人数250名以上で、中国のメディア「中国国際放送(CRI)」、「亜洲通信社」、「東亜信息」及びYouTubeで報道された。
本展覧会のチラシ
提供:伊藤俊彦(1968年第4次チーラ会で訪中)
期日: | 2022/11/14 〜 2022/11/18 |
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時間: | 10:30〜17:30(11/18〜13:00) |
会場: | 中国文化センター |