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 2月4日夕刻、ランタン点灯式が行われ、2019年長崎春節ランタンフェスティバルが幕を開けた。
 中国文化センターは江西省文化と観光局との共同で、今年も長崎春節ランタンフェスティバルに参加、江西省芸術団を派遣する運びとなり、日本の観衆へ濃厚な春節の雰囲気を届けた。
 今回は音楽・ダンス・戯曲を織り交ぜた多種多彩な公演であった。景徳鎮瓷楽の心地よい音色、漢代の気風溢れる海昏楽舞、神秘的な儺舞、ユーモラスな贑劇など、江西省の文化のあらゆる魅力を押し出す舞台となった。演者たちの熱のこもった演技に、観客から喝采や拍手がひっきりなしに起こり、会場全体が熱い空気に包まれていた。
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観衆を魅了した磁楽による演奏

 
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海昏楽舞

 
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神秘的な舞「追儺」

 
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民族楽器のチャルメラによる独奏

 
 特筆すべきは、孔子廟の露天会場での公演で雨が降り始めたときのことである。主催側は当日のプログラムを一時中止にする予定であったが、雨の中早くから会場で幕開けを待ちわびる観衆の姿を見て、中国文化センターは即座に長崎市国際課や孔子廟の監督者、江西省芸術団の団長らに掛け合い、渡り廊下に場所を移しての開幕を決定した。決して十分な環境ではなかったが、芸術団の演者たちも観衆の期待に背かず、全身全霊で全プログラムをやり遂げた姿に、日本の観衆もその高い芸術性とプロフェッショナル精神を感じ、最大級の敬意と好感を寄せた。
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雨の中の演奏

 
 今回の公演活動は長崎市政府と中国駐長崎総領事館からも高い注目を集めており、田上富久市長は長崎市役所で羅玉泉センター長と高灡芸術団団長を自ら出迎え、その晩芸術団一行の歓迎会を開いた。歓迎会には、中国駐長崎総領事館の崔龍領事、股張一男長崎文化観光部部長、長崎春節ランタンフェスティバル実行委員の長張仁春氏などが出席した。そのほか、田上市長は公演を見るために会場へ足を運び、舞台袖の演者らを労った。さらに公演の最終日、江西芸術職業学院は長崎春節ランタンフェスティバル実行委員会からその多大な貢献を称えられ、表彰を受けた。
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市長表敬訪問

 
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田上富久市長が磁楽を体験

 
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表彰式の様子

 
 長崎滞在期間中、江西省芸術団一行は平和記念公園や原爆資料館などを参観して歴史を学び、平和への祈りをささげた。
 長崎は中国に特別な感情を有しており、中日関係に対し理解が深い場所である。中華文化は長崎の文化を構成する重要な要素の一つであり、1987年以降新地中華街で毎年行われるこのフェスティバルは、規模の拡大に伴い、日本で最も中国の新年の雰囲気ひいては中国文化を感じることのできる代表的なイベントに成長した。また、日本で唯一行政機関が直接接参与主催している春節行事でもあり、旧暦の元日から十五日までの半月、1万5千もの中国製の灯籠が長崎全体を春節ムードに染め、人々は「世界三大夜景都市」長崎の夜景に目を奪われる。長崎の人口は42万余りだが、毎年この期間には100万人近くの観光客が集まる。長崎春節ランタンフェスティバルは今や市の押しも押されもせぬ観光産業の一つである。
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長崎春節ランタンフェスティバル中は町中に灯籠が飾られる

 
 このイベントはGOOニュース、長崎新聞などでも報道された。


期日: 2019/02/15 〜 2019/02/18
時間:
会場: 長崎市
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