8月14日午後、全日本華人書法家協会と中国文化センターの共同主催による「『書葉画沙』第9回全日本華人書法家協会展」開幕式がセンターにて挙行された。
集合写真
台風迫る天候の中、会には日中協会の瀬野清水理事長、日中友好協会の永田哲二常務理事、日本華人文聯の晋鴎主席や全日本華人書法家協会の高小飛首席をはじめ、東洋大学の川内佑毅准教授、全日本華僑華人連合会の高原龍一執行会長、武楽群日本二胡振興会会長、翰墨書道会の郭同慶代表、日本華人女性書道協会の宣家慶会長、など、日本書法日中書法界を中心に40名ほどが参加した。
高小飛 全日本華人書法家協会会長
まず主催者である全日本華人書法家協会の高小飛首席が登壇し、「当会の書法展が9回も続いていることをうれしく思う」と述べたのち、「唐の大家懐素は木の葉に素早く字を書いて練習し狂草という自分の書風を手に入れた。そして錐で砂に引くような力強い線は必然的に中鋒用筆でゆっくりひかなければならない。書葉画沙とは運筆の緩急で様々な書風が生まれることを示している。現代社会では毛筆を持つ機会は少ないが、我々は習慣的に毛筆を持ち、書法の世界に入り込まなければならない。」と本展の主題について語った。
続いて、永田哲二日中友好協会常務理事、瀬野清水日中協会理事長、羅玉泉中国文化センター長、川内佑毅東洋大学准教授、武楽群日本二胡振興会会長、晋鴎日本華人文聯首席、呉敏中全日本華人書法家協会副主席が前後して本会の開催に対し祝辞を述べた。
羅玉泉センター長
羅玉泉センター長はその挨拶の中で、「書法は父のようなものだ。直接子供を産む母のような存在ではないが、歴代の大家たちの書が当世まで伝わり学ばれているように、その教えや精神は必ず次の世代に継承されていく。全日本華人書法家協会は劉洪友、晋鴎両前会長、そして高小飛現会長の下、一致団結して先頭に立ってその書法の普及や発展に努めている。その活動を支持してゆきたい」と話した。
瀬野清水日中協会理事長(左)と永田哲二日中友好協会常務理事(右)
そして、「日中には『書は人なり』という言葉があって、作品を見るとその人となりがある程度分かるが、その人と交流をしてから作品を見るとより深く理解することができる」と川内准教授が述べ、「華人書法界の中だけで終わらず、日本書道界とも深く交流し研究いていかなければならない」と晋鴎日本華人文聯会長が話すように、書法は中国、日本両方の伝統文化として交流を深め、それを通じて日中の友好の絆の一つとして未来に伝承していかなければならない。
揮毫会の様子
開幕式後には会場で揮毫会が催され、中日の書法愛好家が筆墨による交流を楽しんだ。
期日: | 2023/08/14 〜 2023/08/18 |
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時間: | 10:30〜17:30(初日は13:30から、最終日は13:00まで) |
会場: | 中国文化センター |