講師紹介:
満柏
中国の魯迅美術学院を卒業。1988年に日本へ留学し、桜美林大学で日本文化を研究。現在は、日中水墨協会会長、日本華人美術家協会副会長、東京外国語大学にて中国美術史の講師を務めるほか、東京工芸大学および文教大学でデザイン科目と漫画表現科目の講師を担当している。
講座内容:
中国の歴史は、文化交流によって豊かに彩られてきました。清代には、儒教思想を守りつつ、西洋の遠近法や写実技法が宮廷芸術に取り入れられました。イタリヤ人の郎世寧(ジュゼッペ・カスティリオーネ)の作品はその象徴です。しかし、果たして郎仕寧は中国人に受けられましたか。一方、日本では長崎を通じて中国と西洋の芸術を輸入しました。司馬江漢が最初の西洋画を生み出しました。彼は中国から輸入した西洋画を見たらしいです。中国の「西洋画」とは?日本の文人画とは? 本講座は、清代を中心に中国における芸術の交流の実像をひもときます。

