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 二十世紀初頭、中国に押し寄せた西洋化の波は伝統美術にも変革をもたらしました。それまでの「徒弟式」美術教育から西洋の「教室式(課堂式)」美術教育へ移行する潮流が次第に広まり、上海美術専門学校(上海美専)などの美術学校が次々と設立され、今日の中国の美術教育のひな型を作り上げました。そして「西洋的な写実主義によって中国画を変える」という信念の下、多くの若き芸術家たちがヨーロッパへ留学し、新しい芸術観と教育理念を中国へ持ち帰りました。潘玉良もまたその一人です。

 上海美専入学からヨーロッパ留学、そして帰国後の美術教育に尽力した20年近く、つまり彼女の学生から教師への転換を「教室」は見守ってきました。二度目のフランス留学から戻り、自身のアトリエと私立美術学校内の共用アトリエを往復しながら芸術表現の探求にいそしむ彼女にとって、「教室」はすでに自らの芸術スタイルの一つとなっていました。

 中西芸術融合の実践に一生を捧げ、作品の中に祖国と他郷の精神的交わりと審美的兼ね合いを探求した潘玉良。彼女の歩んできた芸術教育の道は今に引き継がれ、今日の美術教育の必修科目となっています。

 潘玉良が上海美専の「教室」に足を踏み入れてから100年余り、この度彼女の「美術教室」が現代に開講します。油絵、デッサン、パステル画、水彩画、彩墨画、版画や彫刻、さらには初公開のスケッチや下絵など100点余りをオンラインで展示。時空を超えた美術教室があなたを芸術家育成の道を追体験させ、美術創作の魅力、その神秘の世界に誘います。

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 安徽博物院の様子

潘玉良の作品 

潘玉良の作品

潘玉良の作品

潘玉良の作品

潘玉良の作品

 

 (原文:安徽博物院)

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