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 漢字は、中国と日本の伝統文化の根脈であり、世界文明の共通の財宝です。そして中国文化と日本文化のつながりであり、日本の漢字文化の起源です。漢字文化と漢字芸術を中国と日本が共有し、それぞれ創造発展させてきた歴史があります。

 合文は、漢字表記で独自の組み合わせと意味を持つ存在形態です。これは、ニつの漢字或いは二つ以上の漢字を1つの漢字単位に組み合わせた書き方を指します。 1つの文字、1つの音、1つの意味を持つ単一の文字とは異なり、最大の特徴は、単一の文字と複数の音節であり、多音節および多義語とも言えます。それは、漢字作成コンポーネントの組み合わせ、交換、借用、さらには削減です。漢字が形成され甲骨文字で生まれて以来、何千年もの発展の末、人々が見聞きしたい言葉遊びの形になりました。お祭りや主要なイベントで通常使用される一種の縁起の良い装飾や宣伝にも活かされています。

 今回の展覧会は、漢字の構造的特徴を拡大し、漢字の独特の美しさを示し、民俗文化の装飾から新しい時代の美の表現の時空へと押し進め、書道の新しい表現の形としたものです。書道の表現を開くだけでなく、新しい書道の表現の範囲を広げ、人々が古代の漢字文化的遺産と書道の魅力を感じるための新しい視点を提供します。漢字文化の革新的な継承と創造的発展の新たな探求であると言えます。先人達には触れられておらず、書道界で最初のものであり、未来に文化的、芸術的な大きな影響を与えることは間違いありません。

 この二人の合同展は、最も古い漢字の甲骨文から始まり、今日までの2人によって作され合文や詩文、甲骨文や仮名の組み合わせによる表現に至り、作者2人と古代の先人たちとの三千余年の時空を超えた対話や歓談、それぞれの思いのたけをご覧いただこうと思います。日中国交正常化50周年に因み、それぞれ25点ずつ、計50点の作品を展示しています。

 

%e5%be%ae%e4%bf%a1%e5%9b%be%e7%89%87_20220510095905浜田和幸 作

%e5%bc%b5%e4%bd%9c%e5%93%81張大順 作

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