「但願人長久、千里共嬋娟(ただ願わくば人長久に、千里嬋娟を共にせんことを)」。中秋節を迎えた9月17日午前、中国文化センターならびにアモイ市文化と旅游局が共同主催し、創世紀株式会社、株式会社美酒企画が共催する「中秋アモイ民俗博餅大会」が開催した。在日華僑華人や日本各界の人々がセンターに集い、アモイの伝統民俗に親しみながら団欒とした時間を過ごした。
センター長からの挨拶
開会にあたり、羅玉泉中国文化センター長が歓迎のあいさつを述べた。羅センター長は「本日旧暦八月十五日は月が最も満ちる日だ。中国では古来月の満ち欠けによって農作を行い、今日でも多くの場面で旧暦を用いている。また日本でも古くからお月見の習慣や祭りがあり、人々の団欒を願う。今年センターではアモイの伝統習俗である博餅(ボービン)大会を開催する運びとなったが、一説によると鄭成功が行軍の際に故郷を想う兵士たちを労うため隊全体で遊べるこのゲームを考案したのだという。皆さんぜひともこのゲームを楽しんでほしい。」と話し、また日本の月見文化に関するなぞかけを出して、会場は和やかなムードとなった。
日中協会理事長からの挨拶
次いで日中協会理事長瀬野清水氏が「中国には『毎逢佳節倍思親(節句を迎えるごと家族を想う気持ちが強くなる)』との言葉がある。日本で暮らす人々も中国の人々と共に一つの月を眺めている。国や地域が違っても同じ月を眺め、健康や団らんを思う気持ちは同じだ。皆さんが博餅大会で良い結果を出せるよう祈る」とあいさつを述べた。
そして、本会の協賛企業の一つである厦門航空の林翔マネージャーより日本-アモイ間路線が紹介された。なお、厦門航空には本大会の最高景品として東京-アモイ間の航空券の提供を受けており、また、古越龍山、青島ビール、石川酒造そして滝澤酒造の協賛企業にも同じく景品の提供を受けたことで、非常に華やかな博餅大会を開催することができた。続いて創世紀株式会社の関瑋婷がアモイの観光資源について紹介し皆の関心を惹きつけたのち、講座『五禽戯』の講師を務めた潘東暁氏によっていよいよ博餅大会のルールが説明された。
ゲームする様子
各組の状元
第一位の状元が賞を受ける様子
ゲームが始まり、参加者は10組に分かれて博餅を行った。会場のあちこちでサイコロの高い音が響き、参加者たちの歓声が上がった。各組から計10名の状元(勝利者)が出そろったあと、再び状元たち10名による決勝戦を行い本日の「大状元」を決め、上位三名には前述の航空券や紹興酒・日本酒などの豪華景品が贈られた。
当日は博餅以外にも中国伝統楽器の演奏や紹興酒・日本酒の試飲会が行われた。博餅大会は初の試みであったが、無事大成功をおさめ始終皆の歓声が絶えない一日となった。
中国伝統楽器演奏
期日: | 2024/09/17 〜 2024/09/17 |
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時間: | 10:00~14:00 |
会場: | 中国文化センター |