7月31日、凱藝源画室と中国文化センターの共同主催による「凱藝源画室師生作品展」がセンターで開幕した。
作品を鑑賞する学生
アトリエの創始者である佐藤凱氏は残留孤児二世である。残留孤児は戦時中に取り残された日本人孤児で、孤児本人及びその子孫の多くが中国で育ち、中国の文化薫陶を受け、そのほとんどが今もなお日本語を話すことができない。佐藤氏の母は残留孤児であったため、佐藤氏は2009年に残留孤児二世として日本に移り住んだ。
佐藤氏は魯迅美術学院、中央美術学院の油絵専攻を卒業した。2000年から2008年にかけて、北京で美術大学進学のための美術予備校-凱藝源画室を設立し、日本へ帰国後、2016年に東京で再び凱藝源画室を創立した。現在このアトリエは東京で華人や残留孤児とその子女に中華文化を教え、芸術創作を学ぶことのできる学校となっている。
本展は佐藤氏が創作した油絵、パステル画、ペン画を中心とし、子供から大人まで佐藤氏の学生約30名も出展している。
美術団体元陽会の大門正忠会長、在留邦人自立支援相談員 残留孤児一世富井義則氏など来賓及びアトリエの師生、華人華僑、残留孤児及びその子孫、中日美術愛好家ら50名余りが開幕式に出席した。
来場者は中国で有名な美術大学を卒業したにふさわしい、堅実な芸術基礎を持つ佐藤氏の作品に感服し、佐藤氏が今後も美術教育の普及と中日友好に新たな貢献を果たすよう願っていた。
本展は8月4日まで開催。
佐藤氏の作品1
佐藤氏の作品2
期日: | 2017/07/31 〜 2017/08/04 |
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時間: | 10:30〜17:30 |
会場: | 中国文化センター |