2018年4月18日、唐国強、趙保楽一行が中国文化センターで行われた「筆墨真情―中国名人芸術家書画展」開幕式に臨んだ。本展覧会は中日平和友好条約締結40周年を記念して、中国文化センター・全日本中国文化振興会・NPO法人日中文化交流促進会・中国文化芸術センターの共同主催として催されたものである。
唐国強、趙保楽
図録にサインをする唐国強と趙保楽
会場には唐国強、趙保楽をはじめ、著名な芸術家の書画作品が100点近く展示された。唐国強は中国でよく知られた俳優で、毛沢東や諸葛孔明の役で人々の心に深く根ざしている。彼は俳優であるが中国書法家協会会員でもあり、特に草書を得意とする優れた書道家である。今回は「臨江仙 滾滾長江東逝水」や毛沢東の詩「沁園春 雪」など約20点の作品を携え来日した。趙保楽は中国の相声演員(漫才師)で、同時にCCTV戯曲チャンネルのプロデューサーで番組の司会進行も務める。中国書法家協会会員であり、中国電視家協会詩書画学会の副会長を務める多芸多才な人物である。彼もこの展覧会に20点余りの作品を出品している。「華彩楽章」「戯韻流芳」や中国戯曲の代表的な演目のタイトル「牛郎織女」「白蛇伝」などが含まれる。二名の芸術家の来日はセンセーションを巻き起こした。
揮毫する唐国強
唐国強とセンター職員
開幕式には前参議院議員の浜田和幸氏、元日本国駐重慶総領事館総領事の瀬野清水氏、認定NPO法人東京都日中友好協会の栗山眞之理事長、全日本中国企業協会聯合会の王家馴会長など各界から約100名が出席した。
図録にサインをする唐国強
当日は開幕式のほかにもミニステージが催され、趙保楽氏がマイクを持ち文化センター史上最高の司会者として会場を盛り上げた。彼のホスティングスタイルはとてもユーモラスで、ステージ上で一人漫才を披露すると客席からは笑いが巻き起こった。中国語が分からない日本人の来賓も「相声」の魅力を感じているようだった。日本に住む華人華僑は久しぶりに聞く相声に感動していた。
司会進行する趙保楽
壇上の趙保楽
演目のトリをつとめた唐国強は、TVドラマで演じた諸葛孔明が三顧の礼の場面で発する「隆中対」の一節を諳んじてみせた。TVドラマが放映されて24年経つが、今でも彼は一字も違えずよどみなく暗誦し、その方面への造詣の深さをうかがわせた。会場に来ていた日本の三国志愛好家は、彼の美声と高い表現力に中国古典文学の深い趣きを味わったようだ。
「隆中対」を詠む唐国強
二人は搬入設営から三日連続でセンターを訪れた。展覧の準備をし、メディアの取材を受け、書道作品を制作し、来場者のためにサインを用意するなど、彼らの芸術に対するあくなき向上心と何事にも手を抜かない態度に職員は感動を覚えた。
メディアの取材を受ける様子
展示期間中センターでは毎日2台のスクリーンを使い、一方で唐国強主演の映画「建国大業」(毛沢東役)を、もう一方ではCCTV戯曲チャンネルの番組と「中国文芸」(相声番組)をリピート放映し、中国の有名芸術家のマルチな才能を示してみせた。4月26日の映画上映会では「建国大業」を鑑賞する予定になっている。
展覧会には多くのメディア関係者が取材に訪れた。
期日: | 2018/04/17 〜 2018/04/27 |
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時間: | 10:30〜17:30 |
会場: | 中国文化センター |