3月20日午後、中外文化交流中心、中国文化センター、魯迅文化基金会の共同主催による「魯迅の面影―魯迅の写真と原作作品展」の開幕式が中国文化センターにて開催された。中国駐日大使館の郭燕公使、政治部の倪健参事官、文化部の陳諍参事官及び元参議院議長の江田五月日中友好会館会長、東京都議会日中友好議員連盟の東村邦浩会長、輿水恵一前衆議院議員、地域活性学会の舘逸志副会長、創価学会の杉山保副会長、長岡良幸国際渉外局局長、日中友好協会の永田哲二常務理事、福山市日中友好協会の佐藤明久会長、内山書店の内山籬社長、東京華僑総会の陳隆進副会長ら各界より約100名が開幕式と講演会に参加した。
来賓
周令飛氏の挨拶
始めに魯迅の孫である周令飛氏が主催を代表して挨拶を行い、「本展は1903年の最も古い写真から、1936年の亡くなる日に撮られた最後の写真まで、その生涯を駆け抜けた魯迅の重要な時を写した写真136枚を展示しており、これまでで最も全面的な魯迅写真展である。展覧会に合わせ、魯迅の作品を改作した映像作品、魯迅の影響を強く受けた中国新興木版画運動の代表人物たちの作品、魯迅の著作を脚色した脚本や画集なども展示している。会期中に開催する“魯迅映画週間”は、観衆に魯迅の作品や思想を理解してもらうのに一役買っている。魯迅はかつて日本に留学し、多くの日本の友人と知り合ってきた。魯迅の後代として、我々は魯迅と日本の友人との友情、そして中日友好が世々代々続いていくことを願っている。」と話した。
周令飛氏と江田五月氏
中国駐日大使館の郭燕公使は挨拶で、「魯迅は早くより日本に留学し、日本人と深い友情を結んできた。魯迅の精神と作品は今でも中日間に大きな影響を与え、中日友好交流の大切な要となっている。」と語った。
東村邦浩氏と魯迅の孫の周令飛氏、周寧氏とひ孫など
内山書店社長で内山完造の甥の内山籬氏は、「“上海内山書店”は1930年代、魯迅と内山完造の深い友情と中国左翼文学の盛んな発展を見てきた証人である。先人の精神を受け継ぎ、中日両国国民の友好交流の架け橋として継続するため、現在も内山書店を経営している。」と述べた。
テープカット式典
講演会
開幕式当日は「魯迅の面影」展の講演会も行われた。中国魯迅文化基金会会長で魯迅の孫の周令飛氏が「親族からみた魯迅」について話をし、「一般的な魯迅のイメージは滅多に笑わない“戦士”のようであるが、実は祖父魯迅はユニークで親しみやすい人だった。本展の写真でも多くの”笑う”魯迅を見ることができる。魯迅は日本の先生や友人と厚い友情を結んできた。現在、魯迅の家族や後代は中日友好活動に尽力している。」と紹介した。その後、魯迅文化基金会副会長で中国魯迅研究会副会長の王錫栄氏が「魯迅と日本」をテーマとした講演を行い、魯迅の生涯と日本、日本人との交流や友情について重点的に紹介をした。
インタビューを受ける周令飛氏
内山氏のインタビュー
日本各界の出席者は、「本展は大変重要な展覧会であり、より一層魯迅を理解する機会となり、また魯迅と日本の友情や魯迅の後代が中日友好に身を投じ続けていることを理解することができたほか、魯迅や藤野先生、内山先生などの後代の人たちの交流も今まで続いており、とても感動した。」と語っていた。
展覧会を鑑賞する様子
中新社、東方衛星テレビ、中文導報の記者が会場で周令飛氏と内山籬氏のインタビューを行った。
期日: | 2018/03/20 〜 2018/03/30 |
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時間: | 10:30〜17:30 |
会場: | 中国文化センター |