5月5日、全日本華人書法家協会と江蘇省直書法家協会の共催による書道展「東海揚波」が東京都内で開幕した。両協会に所属する書法家数十名の作品が一堂に会し、中国書道の深遠な文化的伝統と現代的表現を披露した。
開幕式では、全日本華人書法家協会の高小飛会長が「協会設立から20年、三代にわたる継承の中で『墨をもって橋とする』という理念を守り続けてきた」と語り、今回の展覧会が日中間の書道交流の新たな架け橋になることへの期待を示した。続いて、江蘇省直書法家協会の黄証明会長が、「中日両国の書道は同じルーツを持ちながら、異なる美意識を育んできた。今後はさらに創作や作品の交流を深めたい」と述べた。
開幕式にはそのほか、北城書道会会長・井垣清明氏、一般社団法人日中協会の瀬野清水氏、認定NPO法人東京都日本中国友好協会の永田哲二氏、西泠印社理事で全日本華人書法家協会名誉会長の晋鴎氏、一般社団法人全日本華僑華人社団連合会代表理事の高原龍一氏らもそれぞれ祝辞を述べ、展覧会の成功と日中文化交流の発展に期待を寄せた。
「東海揚波」展は、書道芸術の単なる展示にとどまらず、国境や時間を超えた文化的対話の場としても位置づけられている。書を通じて心を通わせ、国を越えて友を結ぶこの催しは、両国の人々の相互理解を促進し、書道が持つ普遍的な魅力を改めて浮き彫りにした。今後も両国の書道界が連携を深め、伝統芸術の新たな可能性を切り拓いていくことが期待される。
期日: | 2025/05/05 〜 2025/05/09 |
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時間: | 10:30~17:30 |
会場: | 中国文化センター |