2025年は徐悲鴻(ジョ・ヒコウ)先生の生誕130周年にあたります。徐悲鴻先生の芸術人生を偲び、その卓越した芸術的業績を振り返り、偉大な芸術精神に触れるため、特別企画展「徐悲鴻生誕130周年記念―軌跡の回顧展 中国近代美術の旗――徐悲鴻絵画展」が、2025年9月2日に東京中国文化センターにて開幕いたしました。
開幕式の席上では、徐悲鴻氏のご遺族と主催関係者が記念撮影に臨みました。
北京国際平和文化基金会の王紅専事務総長、日中協会の瀬野清水理事長、徐悲鴻の嫡長孫であり著名な画家である徐小陽氏、東京中国文化センターの羅玉泉センター長などの来賓が、展覧会の開幕にあたり挨拶を行いました。
徐悲鴻(1895年7月19日〜1953年9月26日)は、本名を徐寿康(ジョ・ジュコウ)といい、漢民族、江蘇省宜興市屺亭鎮の出身です。徐悲鴻は中国近代美術および美術教育の先駆者であり、優れた芸術家、教育者、そして美術収集家として、中国美術の革新と発展に卓越した貢献を果たしました。20世紀中国美術の旗手であり、後世に深い影響を与えた芸術界の巨匠として、まさに一時代を築いた人物です。
1917年6月、22歳の徐悲鴻は妻の蒋碧微と共に日本に渡り、留学生活を開始しました。彼は康有為が日本の書画家・碑帖収集家である中村不折に宛てた紹介状を携えており、これを通じて中村不折と知り合い、交流を深めました。両者はその後も何度も面会・対話を重ね、同年11月に帰国するまで親しく交流しました。
本展は、徐悲鴻の芸術人生を記念するものであり、とりわけ中村不折、尾崎清次、矢崎千代二、赤松俊子といった多くの日本人美術家との長年にわたる交流と相互支援を振り返ることを目的としています。この展覧会を通じて、徐悲鴻と日本との深い縁を偲ぶとともに、日中間の文化・芸術交流のさらなる促進を願っております。
今回の展覧会は、徐悲鴻の長孫であり、北京徐悲鴻芸術館館長・北京徐悲鴻芸術サロン理事長である徐小陽氏の発起により、北京国際平和文化基金会、北京徐悲鴻芸術サロン、NPO法人宋慶齢基金会日中共同プロジェクト委員会が共同で企画・主催し、東京中国文化センターが共催機関として加わりました。また、外務省(日本国外務省)、駐日中華人民共和国大使館文化部、公益財団法人日中友好会館など多くの機関からご後援をいただいております。
展覧会では、徐悲鴻の異なる時期に制作された代表作37点を展示いたします。
これらの作品は、素描、中国画、油絵など、彼の生涯における芸術的成果を網羅しており、その多くが国内外の展覧会で初めて公開される貴重な作品です。
期日: | 2025/09/01 〜 2025/09/05 |
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時間: | 10:30~17:30(9/5~13:00) |
会場: | 中国文化センター |