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 10月31日午後、中日国交正常化50周年を記念するため「風月同天」写真展実行委員会が主催し、中国文化センターが共催する「『風月同天』中国写真家馮学敏・郭允・江汀写真展」の開幕式がセンターで行われた。

 

dsc08720記念撮影

 

 開幕式には、福田康夫元首相や楊宇中国駐日本公使をはじめ、陳諍中国駐日大使館文化部公使参事官、阿南惟茂元日本駐中大使、小川正史日中友好会館理事長、瀬野清水日中協会理事長、中野暁日中文化交流協会専務理事、永田哲二日中友好協会常務理事、小松道彦日本アジア共同体文化協力機構理事、平山東子平山郁夫シルクロード美術館館長など、中日の政界、文化界、写真界、メディアなどから計70名ほどが出席した。

  dsc08657楊宇駐日大使館公使

 

 まず、楊宇中国駐日本大使館公使が祝辞を述べた。楊公使は先月中日両国の指導者が祝電を交換し「新しい時代にふさわしい中日関係の構築」を再確認したことを挙げ、これを指標にしつつ、中日友好の原点、50年前に国交正常化した時の初心に立ち返り平和友好協力の大方向を堅持しながら交流や相互信頼を深め、より成熟、安定した中日関係を未来につないでいきたい、と話した。

dsc08668福田康夫元首相

 

そして、福田康夫元首相が朗らかな冗談を交えながら祝辞を述べた。福田元首相は「文化というものは国民一人一人が自分の思いを文化に託し作り上げてきた。国民交流の基は文化にあるといえる。中国から渡って来た文化が日本で変化し、また中国に伝わっていく、そうした永続性が文化にはあり、人々の心と心をつなげていく。そういった文化交流を続けていきたい」と述べる。

 

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出展撮影家 郭允氏

 

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 楊公使、福田元首相に作品解説する馮学敏氏

 

 馮学敏、郭允、江汀の三名はみな1980年代に上海、北京から同じ志を胸に日本に渡ってきた。日本で知り合い、交友を深めた彼らは、この30余年の間常に一つの目では故郷中国の発展と変遷を、もう一つの目で日本の世情の変化と更迭を観察し続け、ファインダーを通して自らの中日両国の文化や人々に対する理解や信頼を表現してきた。本展覧では、馮、郭、江三名が長年にわたって撮りためた中日の場景が約70点展示され、11月1日、2日には、作家たち自らがその創作について語る講座も開催される。


期日: 2022/10/31 〜 2022/11/04
時間: 10:30〜17:30(最終日は13:30まで)
会場: 中国文化センター
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