3月27日午後、「跨海長虹」粤港日本行書画大聯展実行委員会、香港風華創藝書画聯会、中国文化センターの主催する「『跨海長虹』広東・香港日本行書画大聯展」の開幕式が中国文化センターで盛大に催された。
テープカット
式には、瀬野清水日中協会理事長、永田哲二日中友好協会常務理事、陳莎莉東京華僑総会副会長、梁雁香港風華創藝書画聯会栄誉顧問、楊永琚海外王雪涛研究会会長、著名京劇人物画家李文培氏、晋鴎日本華人文聯主席、王子江日本水墨芸術協会会長、林立日本浙江総商会会長、井垣清明北城書道会会長をはじめ、中日書画界を中心に70人ほどが出席した。
羅玉泉 センター長
羅玉泉中国文化センター長はその挨拶の中でまず本展がコロナにより3年の凍結期間を余儀なくされたことに触れ、「嶺南文化の展覧が日本で行われることは珍しい。嶺南文化は中国各地の優秀な文化の『いいとこ取り』だ。展覧を通じて嶺南文化への理解を深めてもらいたい」と述べた。
瀬野清水日中協会理事長は、3月27日がちょうど「さくらの日」であることをふまえ、「日本には『花曇り』という言葉がある。今日は桜が最も美しく見える天気だ。香港・広州の芸術家たちのまさに爛漫とした優秀作品が当地に行かずとも見られることをうれしく思う。」と話した。永田哲二日中友好協会常務理事は、四年前に広東省を訪れたことを懐かしみ、日中平和友好条約締結45周年にあたり「書画交流は日中交流にとってとても重要だ。いろいろな意味で交流や研鑽を重ねてほしい」と期待を述べた。
梁雁 香港風華創藝書画聯会栄誉顧問
楊永琚 海外王雪涛研究会会長
また、梁雁香港風華創藝書画聯会栄誉顧問や楊永琚海外王雪涛研究会会長など多くの来賓や出席者が、高剣父、高奇峰、陳樹人をはじめとする嶺南画派の芸術家たちの日本留学について触れ、「広東、香港、日本という三地の関係は切っても切れない」と述べ、晋鴎日本華人文聯主席は「橋は人と人、心と心をつなぐものだ。広東と香港をつなぐ港珠澳大橋のように、我々は文化交流の使者として中日友好の橋となり、両国民の心をつなごう(晋)」と参席者たちに呼びかけた。
交流の様子
梁雁名誉顧問からセンターへ作品贈呈
今回特に注目を集めたのは座席の並べ方である。出席者が発言者と対面する従来のようなシアター形式ではなく、菱形形式に並べられた座席で出席者同士が向かい合い、その中央で発言する形式が採られた。その理由について主催の呉敏中氏は「いつも『前向き』なのはいいことだがそれだけではいけない。中日友好交流のためには作品や作家たちと『向き合う』ことが肝要だ」と民間交流の姿勢を説いた。式中では実際にほとんどの出席者に発言の機会が与えられ、作品贈呈式や賞状授与式、式後には香港・広州・日本の芸術家たちによる合作揮毫会が行われるなど、非常に活気のある式となった。
合作揮毫会
香港・広州の芸術家たちを中心に60余点の大作が並ぶ本展は3月31日まで開催される。
期日: | 2023/03/27 〜 2023/03/31 |
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時間: | 10:30〜17:30(最終日は13:00まで) |
会場: | 中国文化センター |