2024年9月16日、中国近代芸術の先駆者である常書鴻氏の生誕120周年を記念した特別展「永遠の敦煌——常書鴻生誕120周年記念展」が日本東京中国文化センターで正式に開幕された。この展示会は、常書鴻氏とその家族が中日両国の文化芸術交流と民間交流を促進するために尽力したことを記念するものだ。本展はシルクロード芸術協会が主催し、浙江音楽学園図書館と敦煌党河石窟が協力し、また中国駐日本大使館、甘肃省人民政府、敦煌市人民政府から多くの支援をいただいた。展示会は9月20日まで開催する。
展示作品
展示会の前書きには次のように述べられている。「常書鴻氏は中国近代芸術の先駆者であり、厳しい環境の中で、彼は揺るぎない信念と恐れを知らぬ勇気で敦煌芸術の宝庫を後世に開きた。李承仙氏は常書鴻と共に歩み、二人は夫婦であると同時に、事業においても互いに補完し合い、敦煌芸術の輝かしい未来を共に描いた。」今回の展示会では、常書鴻、李承仙、常嘉煌の各時期の代表作品を集め、敦煌壁画の模写、敦煌スタイルのオリジナル作品、油絵作品などを展示し、常氏家族の芸術的業績や敦煌の保護と伝承への貢献を紹介する。これらの貴重な展示品と感動的な物語を通じて、常氏三代の敦煌の大砂漠における奮闘と献身を再体験し、彼らの芸術と敦煌に対する情熱を感じることができる。
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本展では、観客が時空を超えて常書鴻氏の8回にわたる日本訪問の貴重な歴史を知ることができ、35年にわたる文化交流の佳話が日中友好の生きた証となる。1957年、常書鴻氏は初めて日本を訪れ、敦煌壁画や彩塑の模本を持参し、日本の観客の敦煌芸術への熱烈な関心を引き起こし、日中文化交流の新たな幕開けを迎えた。その後、彼は何度も日本を訪れ、東京芸術大学で客員教授を務め、講義や創作を通じて両国の芸術的対話をさらに推進した。特に、彼と李承仙が日本の枣寺と法隆寺のために制作した飛天障屏画は、両寺院に永久に収蔵され、日中文化の重要な絆の象徴となっている。1992年には、創価学会の池田大作名誉会長に大型油絵『チョモランマ峰に登る』を贈り、芸術を通じて日中友好の重要性を表現した。これらの作品と物語を通じて、観客は敦煌芸術の独特な魅力を理解し、常氏家族が両国の文化芸術交流に尽くした努力と思いを感じることができる。
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また、展示会には党河石窟の展示エリアも設けられており、李承仙と常嘉煌が常書鴻氏の遺志を受け継ぎ、1996年に敦煌党河の側に開削した石窟について紹介する。党河石窟は、李承仙、常嘉煌、そして多くのボランティアの努力のもと、30年間にわたり、ゆっくりとして着実に発展してきた。世界中からの芸術家たちが党河石窟の壁画作成に参加し、党河石窟は新しい時代の敦煌石窟芸術発展の先駆者となっている。
展示作品
本展示会は、常書鴻氏とその家族の卓越した芸術的業績と芸術への献身精神に対する敬意を表すだけでなく、日中文化交流の長い歴史を振り返る機会でもある。この展覧会を通じて、観客が敦煌芸術の偉大な魅力を深く理解し、継承と革新の力を汲み取ることができることを期待する。展示会に足を運び、彼らの芸術的な姿を敬い、日中文化交流の架け橋を築くための彼らの努力を感じ、現代における敦煌芸術の伝承と発展を共に鑑賞しましょう。
期日: | 2024/09/16 〜 2024/09/20 |
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時間: | 10:30~17:30(9/20 ~13:00) |
会場: | 中国文化センター |