中国文化センターと安徽省文化と観光庁の共同主催による「天涯共此時――安徽省芸術団公演会」が10月29日に東京中国文化センターで開催されました。今回の公演では、安徽省黄梅戯劇院と安徽省徽京劇院の著名な芸術家たちが共演し、中国伝統文化の物語を演劇を通して披露しました。
安徽省には全部で24種もの劇があります。黄梅戯は別名の黄梅調、懐腔、府腔とも呼ばれ、長江中下流域で演じられており、京劇や越劇などと並んで「中国五大演劇」の一つに数えられ、2006年に「第一陣国家級無形文化遺産」として登録されました。「女駙馬」「牛郎織女」などは誰もが知る代表的演目です。
明朝中期に長江流域で生まれた「徽劇」も安徽省を代表する演劇の一つです。「四大徽班」の入京により北京に徽劇がもたらされたことで京劇が誕生し、その流派の形成発展の基礎となりました。徽劇もまた、黄梅戯と同じように2006年に「第一陣国家級無形文化遺産」として登録されています。
黄梅戯「天仙配」より『満工対唱』
徽劇「蘇堤春暁」抜粋
黄梅戯「女駙馬」より『誰料皇榜中状元』『手提羊毫』『民女名叫馮素珍』
黄梅戯「夫妻観灯」
徽劇「呂布と貂蝉」より『小宴』
黄梅戯「牛飼いと織姫」より『到底人間歓楽多』『果然喜従天上降』
主催者側は今回の公演を通して、より多くの日本の友人に黄梅戯や徽劇を知っていただき、中国の優れた伝統芸術を魅了することを期待しています。また、中秋節を迎え、ご来賓の皆様のご家族の幸せを祈ります。
期日: | 2023/09/29 〜 2023/09/29 |
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時間: | 14:00~15:00 |
会場: | 中国文化センター |