綦江農民版画展は中国文化センターにて開幕

　7月12日午後、今年の重慶文化年の第二弾イベントとなる綦江農民版画展が中国文化センターにて盛大に開幕した。本展は重慶市文化委員会と中国文化センターの共同主催、綦江市人民政府の運営、重慶三峡博物館と重慶市綦江農民版画院の出展。
　
　本展は多くの日本の来賓及び観衆の注目を浴び、輿水恵一衆議院議員、総務省審議官、国土交通省の舘逸志政策統括官、日中友好協会の岡崎温理事長、日中協会の白西紳一郎理事長、東京華僑総会の林斯福会長及び日本文化団体の責任者、芸術家等が出席した。
　
　開幕式では、日本の来賓たちが「中国民間芸術として成長した綦江農民版画は生活を起源とし、素朴さを誇張し、色彩鮮やかで、型にとらわれないものである。作品の中の生活風景、風情や境地は日本人にも共感するところがあり、大いに親しみを感じさせてくれる。中日民間芸術は相通ずる文化的要素が多く存在することに感心させられる。中日民間交流と文化交流が強まることを願っている。」と口々に語った。
　

テープカット

輿水恵一氏（右）に記念品を贈呈する様子

　
　綦江市代表団は開幕イベントに出席するため来日し、開幕式終了後は、綦江農民版画院の桂煥勇院長が来賓と作品鑑賞を行った。桂院長は、「綦江農民版画は明から清代の木版画を起源とし、木版に絵柄を彫り出し、人の手により刷られ、全てが手作業で作られる。作品の構図は明快で、色彩は鮮やかで、幅広い農民の生産生活の実践をモチーフとしており、色濃い民族民間風情と生活の息吹きを有しており、四川重慶地方の伝統的民間芸術の特色ある代表である。本展作品は綦江地区の最も優れた職人の手によるものだけでなく、その多くは80年代の古い作品であり、美術品としてとても高い価値と収蔵価値がある。」と紹介した。
　

展覧会場にて

　
　本展は22日まで開催される。