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中医鍼灸講座が開かれた中国文化センター会場

 
 中国文化センターは26日、中医鍼灸をテーマとした講座を開催し、旅日中医鍼灸専門家の賀偉氏はあいにくの雨空の中来場した在日華人や日本の観衆に家伝の「賀氏鍼灸」を紹介し、中医の神秘的な効果に来場者からは驚きの声が聞かれた。
 昨年10月、賀偉氏は中国文化センターで最初の中医講座を開き、中医文化の知識と「賀氏鍼灸三通法」を紹介し、特に会場での巧みな鍼治療の実演に、来場者は感心していた。
 今回賀偉氏は「人体痛症及び予防と治療」をテーマとし、賀氏鍼灸三通法に基づく学術思想を分かり易く説明した。2時間の講座で、賀偉氏と賀氏の学生が「経路」や「つぼ」など中医学の知識を紹介した。30年以上の鍼灸臨床経験により、賀偉氏は身体各種痛症を引き起こす内因的、外因的状況及び予防と保健の方法について重点的に解説した。
 
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中医鍼灸家の賀偉氏による鍼灸治療の実演

 
 講座では、賀偉氏は時折来場者と交流を行い、質疑応答では独自の中医理念と感覚を紹介した。賀偉氏は「今年は中日国交正常化45周年であり、“賀氏鍼灸”の伝承者として、日本各界の皆さんに祖国医学を紹介することは私の責務である。このような説明と鍼治療やその効果を通して、今後中医に対してより多くの日本の皆さんが興味を持ってくれるだろう。」と話した。
 実演では、賀偉氏は十数名の頭部や肢体に長く疼痛や麻痺のある患者に対して鍼治療を行い、ほとんどの人は疼痛や麻痺が軽減したと語った。中日の治療を受けた患者と観衆は、「賀氏鍼灸」のすぐにあらわれた効果の神秘と中国医学文化の奥深さを目の当たりにした。
 中国文化センターの石永菁センター長は、「中国伝統医学の鍼灸は世界無形文化遺産として日本でも名高い。賀偉氏は鍼灸伝承者として、日本で鍼灸院を開き、治療に当たっただけでなく、中医文化の推進という社会活動に積極的に従事している。昨年文化センターで開催した賀偉氏の中医講座は大変な人気で、多くの来場者から感謝の手紙が届いたことを受け、センターとしても引き続き鍼灸講座を開催する意向であった。今回の講座で、多くの日本の若者は初めて鍼灸や「焼き針」に触れ、鍼灸の神秘的な治療効果に感服しない人はいなかった。」と語った。
 中医鍼灸はユネスコの「人類無形文化遺産代表作名録」に登録されている。また「国医大師」といって中国政府が指定する人間国宝のようなものがあるが、これは中医の最高レベルを指すものである。賀普仁教授は「賀氏鍼灸三通法」を創ったことにより第一回「国医大師」と「中医鍼灸の代表的伝承人」に任命された。賀偉氏は幼いころより父普仁より鍼灸を学び、「賀氏鍼灸三通法」の神髄を極めた。賀偉氏は若い頃に日本へ留学し、多くの中医学著書の執筆及び翻訳を手掛けた。賀偉氏の医師としての徳と技により設立した「精誠堂」は、日本、ひいては世界鍼灸界に大きな影響を与え、新華社、中国新聞社、「人民日報」、「光明日報」、中央電視台、中国国際放送などメディアで報道された。


期日: 2017/07/26 〜 2017/07/26
時間: 15:00~16:30
会場: 中国文化センター
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