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中華料理のなまえの付け方には、中国と日本でそれぞれ特徴があります。
 
中国では見た目や料理の由来などから名前を付けることも多いです。日本では食材・味付け・火の通し方で表現されることが多いようです。
 
例えば“蚂蚁上树”。日本のメニューでは「春雨と豚ひき肉の炒め」となっています。直訳すると「木に登る蟻」。春雨を箸で引き上げたとき、挽肉が絡んだ様子を譬えた名前です。
“狮子头”「獅子(ライオン)の頭」。子供の握りこぶしより大きいサイズの肉団子を土鍋で煮たスープ料理です。醬油ベースのスープのものや塩味のスープのものがあります。塩味スープの“清燉狮子头”は「大きな肉団子の澄ましスープ蒸し」醤油ベースの“红烧狮子头”は「肉だんごのしょうゆ煮込み」というように書かれています。
“夫妻肺片”は「牛肉と内臓の盛り合わせ」となっています。
“佛跳墙”乾物を主体とする様々な高級食材を数日かけて調理する福建料理の伝統的な高級スープです。直訳すると「仏が壁を飛び越える」となります。由来は「あまりの美味しそうな香りに修行僧ですらお寺の塀を飛び越えて来る」という言葉にあります。このメニューは日本語でも「仏跳墻」です。使う食材が多くて名前が長くなってしまい、うまく訳せないからでしょうか。
 
ですがこれもまた、食卓を囲む時のはなしのタネになりますね。
 

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