「一帯一路ーー東京国際漆芸術交流展」が東京で開幕

　10月2日午後、東京の中国文化センターで「一帯一路東京国際漆芸交流展」が盛大に開幕した。
　

集合写真

　
　開幕式には、一般社団法人日中協会瀬野清水理事長、元東京芸術大学学長補佐、東京芸術大学名誉三田村有純教授、東京芸術大学美術学部漆芸術小椋範彦教授、閩江学院美術学部周榕清教授、文部大臣賞受賞者著名画家金城広開、法政大学名誉教授、周恩来平和研究所王敏所長、閩江学院美術学部呉思冬副教授など約80人が出席しました。
　

テープカット

　
　中国福建省閩江学院美術学部の張万輝氏は挨拶の中で、「閩江学院は深い歴史を持つ学校で、閩江学院美術学部元々は福州工芸美術学校であり、中国で最も早く漆芸術コースを設置した学校の一つであり、当校は東京芸術大学と常に良好な交流と関係を維持してきた。本展覧会では、優れた漆芸術作品を選出し、漆芸術家の才能を披露し、世界の漆芸術文化の継承と推進に多大な役割を果たしていた」と言いました。
　

中国福建省閩江学院美術学部の張万輝による挨拶

　
　日本著名な漆芸術家代表三田村有純氏は「私は30年前、外国人として初めて福州工芸美術学校を訪問した。それで、今まで両校は友好的な交流を続けてきた。お互いに漆芸術の交流を通じて中日両国の人と人の交流が更に促進されることを願って、私もこのような友好交流に力を入れ続けていきたい」と述べました。
　

日本著名な漆芸術家三田村有純氏による挨拶

　
　閩江学院美術学部の呉思冬準教授は「中国では『如膠似漆』という言葉で人と人の深い感情を例えます。私の学生生涯では印象的に一番深いのは三田村有純氏、頼作明氏が何度も福州工芸美術学校に来て、漆文化芸術の学術交流活動を行ったこと。これは私が漆芸術に対しての興味を刺激し、私今の仕事に決定的な役割を果たした」と述べました。
　

閩江学院美術学部の呉思冬準教授による挨拶

　
　一般社団法人日中協会瀬野清水理事長は挨拶の中で、「『一帯一路』は10年前に習近平主席が提案した協力構想である。この構想は古代シルクロードの歴史的象徴を借用で、パートナーの経済協力と文化的包括性を積極的に発展させるため。今月中国北京で「第3回『一帯一路』国際フォーラム」が開催される。「漆」は英語で「ジャパン」日本と同じ発音し、「陶芸」は欧米では「チャイナ」と読む。今回の展覧会には、中国以外に韓国やヨーロッパなどからの作品もあり、意義深い」と述べました。
　

一般社団法人日中協会瀬野清水理事長による挨拶

　
　日本法政大学名誉教授、周恩来平和研究所王敏所長は挨拶した時、1994年の写真を示し、「当時、中国は文化大革命を経歴したばかり、まだ正式に世界組織に加盟していなかった。日本は4人の代表を中国に派遣し。中国政府は河北省の燕王墓の訪問を手配し、そこには大量の漆器が出土した。中国政府は当時、漆器は中国と世界を結ぶ架け橋になることを期待しており、この訪問が成功した後、中国は無事に世界国際組織に加盟した。30年ぶりに再び東京でこの展覧会を開催するのは大変意義がある。この展覧会は日中関係と世界平和に貢献することを期待している」と述べました。
　

日本法政大学名誉教授、周恩来平和研究所王敏所長による挨拶

　
　東京芸術大学美術学部小椋範彦教授は「私は若い頃、助手をしていた時に、福建閩江学院を訪問し、交流を続けてきた。その後、コロナの影響で両校の交流はしばらく停滞しており、私は2年後退職する予定で、退職後も個人的な立場で友好交流を続けていきたいと」と言いました。

東京芸術大学美術学部小椋範彦教授による挨拶

　
　中国文化センター羅玉泉センター長は挨拶の中で、「中国文化センターは今までさまざまな文化交流活動を行った。会場環境や交通条件の制限により、主に書道、絵画、写真の展覧会が多く、このような新しい分野の展覧会は非常に珍しい。30年前に北京で日本人観光客を迎えたとき、彼らが北京の堆珠や景泰藍に興味を持っていることに気づきた。今回来日される中国福建省閩江学院の方々は、東京以外の地域にも足を運んでいただき、地元の漆芸家との交流をさらに深めていただきたい」と言いました。
　

中国文化センター羅玉泉センター長による挨拶

　
　展覧会の間には、中国の優れた伝統文化を身近に体験できる「漆芸術体験教室」も開催されました。
　

漆芸術体験教室