12月19日午後、日本華人美術家協会が主催する「扶桑縁 2022日本華人美術作品展」が盛大に開幕した。同会の発足以後二回目となる本展は、東洋美術の最前線で活躍する在日華人芸術家たちの水墨画や油絵をはじめとする多様な絵画作品約50点が展示されるほか、会期中には華人美術の専門家たちによる様々な学術講演会が開かれ、東洋美術の歴史と現状がうかがえる展覧となっている。
集合写真
開幕式には、陳諍駐日本国大使館文化部公使参事官、瀬野清水日中協会理事長、永田哲二日中友好協会常務理事、吉野彩美日中文化交流協会事務局次長、林立全日本華僑華人社団連合会執行会長、高小飛全日本華人書法家協会首席、馮学敏在日華人撮影交流協会会長、和富弥生日本華人女作家協会会長などが出席し、中日の芸術界を中心に約50名ほどが集まった。
陳諍駐日本国大使館文化部公使参事官の挨拶
陳諍駐日本大使館文化部公使参事官はその挨拶で「内行看門道、外行看熱鬧(玄人はその内容を楽しみ、素人はその外見を楽しむ)」ということわざを引用して学術的文化交流の重要性を語り、会期中に催される講座を通じて皆さんに玄人になってもらいたいと話した。そして、これから中日友好45周年、新中国成立75周年及び中日文化交流協定45周年と節目となる年が続くが、文化交流によって中日の親善と相互理解がさらに深まっていくことを望むと述べた。
瀬野清美日中協会理事長の挨拶
また瀬野清水日中協会理事長もまた「文化交流は心と心の交流である。なぜなら文化は心の奥底にずっと響き続けるものであるからである。「金の切れ目が縁の切れ目」となる経済交流などではそうはいかない」と文化交流の持つ大きな力について言及した。
羅玉泉中国文化センター長の挨拶
そして羅玉泉中国文化センター長は、本展について「三つの多」、つまり出展作家の増加、画題や画風の増加、会期中の講座の増加を特徴として挙げ、開会式前に行われた満柏氏による水墨画の画論講座をはじめ、深い美術知識が学べる講座シリーズは初心者にとってもいい機会となる、今年ラストにふさわしい展覧会となるだろうと述べた。そして、本年は展覧やイベントの開催にはなお難しい一年であったが、東京を中日文化交流の重要な地域と考える多くの方々のご支援のお陰で、非常に豊富なイベントを開催でき充実した一年となった、と関係各位に感謝の意を告げた。
卓民日本華人美術家協会会長
日本華人美術家協会会長である卓民氏は、設立以後第二回となる展覧会の開催に感謝を述べたのち、「前世紀に起こった敦煌による中国美術ブームのように、日本に中国美術ブームを再燃させたい」と協会の今後の活動に意気込みを熱く語った。
本展覧会は12月23日まで開催する。一級の絵画作品と様々な学術講演会によって多くの方に中国美術を深く理解してもらえることを望む。
期日: | 2022/12/19 〜 2022/12/23 |
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時間: | 10:30~17:30 (最終日は15:00まで) |
会場: | 中国文化センター |