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1.おいしい料理が彩る年の瀬:
 餃子:「大寒小寒、餃子を食べて年を越す」。北方の年越しは餃子を食べる伝統がありますが、大晦日の夜に餃子を食べるところもあれば、元日に食べるところもあり、その習慣は各地で異なります。人々は旧年を送り、新年を迎える際に、吉祥祈願のために餃子を食べます。古くは、夜11時から翌日の午前1時までを子の刻といい、新年と旧年が交わる時という意味の「交子」が「餃子」と同音であることから、春節に餃子を食べると大変縁起が良いとされるようになりました。
 
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 お餅:一方、南方にはお正月にお餅を食べる習慣があります。粘度の高いもち米や米粉を蒸して餅を作る餅は旧正月の季節料理で、赤、黄、白の3色が作られます。中国語でお餅を表す「年糕」が「年高」と同音であるため、甘くてねばねばした餅は、新年の生活が甘く、ステップアップするという意味になりました。そのため、お正月のお餅には、「より良い年になるように、豊作になるように」、また「物事が順調に進んでいくように」という祈りが込められています。
 
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 ホワモー:ホワモー(花饃)は「麺花」とも呼ばれる民間に伝わる中国風蒸しパンです。地方の家々では正月になると、花や金宝や仙人など様々な形のホワモーを作ります。また、正月の十五日には、羊、犬、鶏、豚などを作って子供に与える習慣があります。小麦粉を主材料に、豆、ナツメ、米や粟、胡椒などを使い、どの家庭にもある普通のはさみや櫛、包丁などを使って制作します。切る、揉む、つまむ、引っ張る、穴を開ける、つぶす、こする、へこます、押さえるなど、様々な技法を使って多様な形を創り上げ、色鮮やかに、より良い生活への憧れや願いを表現します。
 
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 ちまき:広西のチワン族、漢族、イ族は春節にちまきを作って食べます。特に南部のチワン族は「枕ちまき」と呼ばれる、一つ500gもあるちまきを食べます。南寧のちまきは様々な材料を使っていて大きいのが特徴で、正月に家々で作られる祖先に供えるちまきは通常一つ2、3kg、普段食べる小さなものでも一つ500gから1kgもあります。毎年春節には、商店や企業がこぞって「ちまき王」と呼ばれる数百キロの巨大ちまきを作るイベントを開催し、屋外広場に設置した巨大な鍋で調理して観光客を呼び込んでいます。
 
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 飴細工:「でんでん太鼓に風車、キラキラパリパリ飴細工」、透き通った飴細工を見ると、幼年期の春節の記憶が懐かしく思い起こされます。飴細工は中国の民間手芸品の一つです。飴細工屋たちは天秤棒を担いで町中を歩き回ります。一端に引き出しのついた長方形の箱を提げ、その下にある半円形の口をした丸かごの中の小さな七輪で、小さな鍋いっぱいに麦芽糖の水あめを溶かしていました。甘くて手品のように作られる飴細工は子供たちを虜にし、春節のお祭りに欠かせない光景となりました。
 
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期日: 2021/02/03 〜 2032/02/28
時間:
会場:
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