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 明清以来、人々は「詩書画印」を「四絶」と称し,東洋芸術における独特な風韻を体現したものとして、詩、書、画、印を切り離すことのできないひとつのものに統合されています。
 「詩書画印」は、「琴棋書画」のように、新たな専門用語として、一つの文化的なシンボルとなっており、文人、士大夫階級の生活と美意識の探求を指しています。
 特に、清末民初の呉昌碩の作を「詩書画印」の手本と讃えられています。四絶の定義と風格において、呉昌碩の解釈は具体的で、内容が豊富であり且つ十全な概念を備えており、文人墨客の心情を極致にまで高めています。
 このたびの全日本華人書法家協会展は、このことを踏まえて企画したものであります。卓越した文化人、書法愛好者を結集し、参観と学びを通じて交流活動を展開し、展覧する書法作品は、それら特有の態様で「詩書画印」、即ち四絶の気風を表現しています。
 中日国交正常化五十周年にあたり、本展は在日華人が在日文学界での影響力を上げることができるように期待しています。
 

高小飛の作品

 

姜熊烽の作品

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