中国文化センター

序　詞

　2022年は中日国交正常化50周年にあたり、中日両国の友好関係と文化交流を促進し、芸術創作の多元的な革新を推進するため、山東省文化と観光庁、東京中国文化センターが共催し、山東美術館が実施する「物語の中の黄河——山東黄河文化美術展」は、2022年7月にオンラインで開催される。
　
　黄河は中華民族の母なる河であり、中華文明の象徴であり、中華民族の根と魂である。習近平総書記は『黄河流域生態保護と質の高い発展座談会での講話』の中で、「黄河文化に内包された時代的価値を深く掘り起こし、『黄河物語』をうまく語り、歴史的文脈を継続させ、文化自信を確固たるものにしなければならない。」と述べた。
　
　今回は「物語の中の黄河——山東黄河文化美術展」を企画し、中国画、油絵、綜合材料、ガッシュ/水彩など30点を展示する。展覧会では、黄河(山東部)の物語を美術作品を通じて延々と語り、自然の黄河、人文の黄河、新時代の黄河の長い巻を展開する。黄河の生態、歴史、精神、生活などの複数の次元から黄河山東部の壮大な自然景観、深い人文遺産と新時代の変遷の物語をつなぎ合わせ、文脈の深い斉魯文明が新時代に厚く蓄積した力を少しずつ発揮し、新たな未来を創造する美しいブループリントを描き出す。
　
　「文明は交流によって多彩になり、文明は互いに学びあうことによって豊かになる」。ポストコロナ時代の今、この「物語の中の黄河——山東黄河文化美術展」は観客に違った豊かな視覚体験を呈すると信じている。主催者側も今回の展示会を通じ、山東省と日本側の展示プロジェクトの協力をさらに深化させることを望んでいる。また、美術の創作と学術交流のプラットフォームを構築し、両国芸術家の更なる相互訪問、展示会、現地取材と学術交流活動などを通して、中日美術展示交流の国際ブランドを共同で作る。
　