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 10月31日午後、中国文化センターと浙江省文化庁の主催、中国茶葉博物館の運営による「中国茶物語展」開幕式と「宋の時代の茶事と茶器」の講座及び茶芸実演が中国文化センターで盛大に行われた。
 
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中日の茶人たち

 

 開幕式には公益財団法人日中友好会館の荒井克之理事長、日本中国茶文化振興協会の山口紀子代表、茶道芳心会の木村宗慎代表、社団法人香道鳳凰流の家元の野口香崇氏、公益社団法人日本中国友好協会の永田哲二常務理事、日本華僑華人聯合会の廖雅彦会長、工学院大学孔子学院の高橋恵子学院長、NPO法人社会教育団体ベルポ会の鶴ゆかり理事長、東洋書道芸術学会の松本烏城会長、白扇書道会の種谷萬城会長などが出席した。文化センターのHPから事前に参加申し込みをした120名を含め、総勢約150名が開幕式と講演会に足を運び、会場は大いににぎわった。
 
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日本中国茶文化振興協会の山口紀子代表のあいさつ

 
 展覧会場には中国茶葉博物館の職員によって茶器38セット(全75個)と銘茶40種類が見事に展示され、開幕式には同博物館の呉暁力館長が率いる研究員や茶芸師も出席し、茶の講座や茶芸実演を行った。この特別イベントでは6大銘茶が振舞われ、日本人の来場者は視覚・触覚・味覚・聴覚・嗅覚など五感で中国茶を理解できるイベントになった。
 
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中国茶葉博物館の郭丹英研究員による講座「宋の時代の茶事と茶器」

 
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香り高い茶葉の展示

 
 中国茶葉博物館の郭丹英研究員による「宋の時代の茶事と茶器」の講座の中で、「中国茶は実に2000種類以上もあり大きく6つの種類【緑茶、烏龍茶(青茶)、白茶、黄茶、紅茶、黒茶】に分けられ、それぞれ加工方法が異なる」と説明し、特に宋の時代の茶の製造や喫茶、茶器について取り上げた。中国人は歴史の中で薬用・飲用・食用など多方面に茶の活用方法を見出し、古来より文人たちは茶を儒教・仏教・道教の精神に内在させてきたことから、中国人の精神や生活に必要不可欠な一部と言える存在になったと述べ、最後は中国茶文化が日本の茶道に与えた影響について解説した。中日両国には共通する茶文化があるが、あらためて日本の来場者たちは中国茶の歴史、品種、製造法、効能、茶用具について興味深く見入っていた。
 
 文化センターのホームページは2017年の年頭に開設したが、同イベントには開設以来最多となる申し込みがあった。事前に満席になるほど人気が高く、来場者からは中国から中国茶のスペシャリストを招いて講座や交流をしたいという声が多くあり大好評を得た。
 
 この内容は共同通信社の「47文化プログラム」、新聞「日本と中国」、雑誌「人民中国」など多くのメディアでも紹介された。
 
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中国茶葉博物館の茶芸技師による実演


期日: 2017/10/31 〜 2017/11/10
時間:
会場: 中国文化センター
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