濰坊-凧の街、平和を世界へ「山東濰坊無形文化遺産展in東京」

　3月4日、中国の伝統文化および日中両国の地方文化交流を促進するため、山東省濰坊市、中国駐東京観光代表処、中国文化センターは共同主催にて、濰坊（イボウ）市の無形文化遺産を展示する「濰坊 凧の街、平和を世界へ“山東濰坊無形文化遺産展～ in 東京～”」が、東京中国文化センター展示ホールで開催された。新年をイメージした年画や、凧の発祥の地と言われているに濰坊市で作られた凧など、200 点以上の無形文化遺産等を展示し、日中両国の無形文化遺産に対する更なる理解と交流を行い、夢と平和の友情の凧を上げることとなった。

劉運濰坊市長の挨拶

　開幕式では、劉運濰坊市長の挨拶より、歴史と文化の都市として有名な濰坊市を簡単に紹介。また、近年、国際凧揚げ大会や日中韓産業交流会などをプラットフォームとして濰坊市と日本の経済貿易協力は拡大し、文化交流についてもますます緊密になり、日本の日向市や八街地とも姉妹協力都市とも協力関係を結んでいると述べた。
　宮崎県日向市土屋幸平市長より祝辞のメッセージを賜り、祝辞の中で、両市は 1986 年の提携以来長きにわたって交流を重ねてきたことと、文化や観光面など多くの分野で交流と協力を進め、今回の展覧会が両国にとってますます発展の契機になるようにと激励を賜った。

北村新司市長の祝賀メッセージ

　そして、千葉県八街市の北村新司市長からはビデオでの祝電をいただき、祝電の中では、本年の日中国交正常化 50 周年を機に、八街市も濰坊市と協力して、中日両国の友好信頼関係をさらに深めていきたいと言葉をいただいた。

尾崎隆信会長

　山東省濰坊市の「山東濰坊無形文化遺産展」の開幕に合わせ、東アジア文化都市に2019 年に選定された東京都豊島区より、東京都豊島区日中友好協会の尾崎隆信会長から、2019 年に選定されて以来、豊島区で行われているさまざまな文化交流活動や体験談を紹介いただいた。また氏は、豊島区が区民と一緒に文化友好都市をつくり、将来の文化交流のための人材育成に力を入れていることを紹介し、その経験が濰坊市にとって今後の参考になることを望むと締めくくった。

王偉首席代表の挨拶

　最後に、中国駐東京観光代表処の王偉首席代表は、今日は旧暦の龍の頭を上げる日で、すべてが蘇る日だ。今後もこのようなイベントを開催することで、日中友好の継続的な発展に新たな貢献ができることを願っていると述べた。

会場の様子

　式後には今回の展示にも使用した装飾用の凧や粘土細工など、来場の皆様に配り中国の新年の幸福を祈った。開会式に出席した方々に中国の豊かで多様な民芸品に大きな関心を示し、濰坊市の街とその背後にある深い文化遺産への理解を深めたとの言葉を賜った。