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 今年は、中日平和友好条約締結40周年と中国改革開放40周年にあたり、それを記念して、6月19日午後中国文化センターで「中国景徳鎮新鋭磁器作品展」が開かれた。
 
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若手デザイナーによる玲瓏磁器

 
 今回は中国文化と旅游部の「文化創意周」(China Week Inherit&Innovate)のプロジェクトの一環でもあり、伝統に学びながらも革新的な磁器作品をテーマに、現代の磁器や実用的な磁器、前衛的なデザインを手掛ける若手デザイナーや磁器作家たちの作品展となっている。
 
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開幕式に参加した若手デザイナーと磁器作家ら

 

 開幕式には、浜田和幸前参議院議員、地域活性学会副会長・前国土交通省政策統括官の舘逸志氏、外務省アジア大洋州局 中国・モンゴル第一課の井川原賢調整官、日中友好協会の永田哲二常務理事、高野倉和央顧問、森ビル(株)の星屋秀幸顧問、一般財団法人田中角栄平和記念財団の田中京氏、丹波市立植野記念美術館の安田英樹館長など、多くの来賓が出席した。
 

 主催側を代表して景徳鎮市人民政府副秘書長、景徳鎮創意城市弁公室副主任の李雪海氏が挨拶をし、「景徳鎮磁器は古来よりシルクロードを通じてヨーロッパに伝えられ、日本の陶磁器にも影響を与えるなど、貿易と文化交流という重要な使命を担ってきた中国の宝です。今回のプロジェクトである現代の磁器メーカーや若手デザイナーによる作品を通じて新たな景徳鎮のスタイルを提示したい」と述べた。
 
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祝辞を述べる景徳鎮市人民政府副秘書長、景徳鎮創意城市弁公室副主任の李雪海氏

 
 また、来賓挨拶では浜田和幸前参議院議員が「景徳鎮磁器はシルクロードの重要な交易品のため、非常に高価で以前は博物館でしか見ることができなかった。現在は若手作家が素晴らしい文化を受け継いで制作している日用製品の中にそれをみることができ、このように若手が活躍していることは非常に喜ばしい。今後も景徳鎮磁器を通して、新たな一帯一路のように中国、日本さらには韓国など東アジアの交流を高めてほしい」と祝辞を述べた。
 
 開幕式後はデザイナーや作家自ら、来賓や来場者に作品説明を行い、どのように着想し、どういった技法で作ったかなど熱心に語った。
 
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作品説明を行う若手デザイナー

 
 来場者は、滅多に見ることのできない若手の作品を目にし、景徳鎮の新世代のスタイルを感じていた。
 
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興味深げに作品を見る来場者

 
 また、日本の陶芸家、デザイナー、陶磁器業関係者も来場し、景徳鎮の来日団と交流した。そして、双方は今後訪問交流や合同展覧会等を約束し、新たな関係が生まれ、早くも成果のある展覧会となった。
 この展覧会は連合展として開催。中国文化センターでは新鋭作品を、日中友好会館では伝統的な景徳鎮磁器を展示し、東京で新旧の景徳鎮が見られる特別展として企画された。また今回の来日展の交流展として10月に景徳鎮と上海で九谷焼の展覧会が開催される予定。


期日: 2018/06/19 〜 2018/06/29
時間: 10:30〜17:30(最終日は13時まで)
会場: 中国文化センター
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