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 中国文化センターと北京民族文化遺産保護基金会の共催で、四川省阿壩(アバ)州文化体育と観光局の運営による「蔵羌魂 阿壩文化遺産の魅力展」が6月18日午後、中国文化センターで盛大に開幕した。
 
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オープニングステージ「鍋荘」

 
 本展はアバ・チベット族チャン族自治州“文化と観光の融合”を中国国外に紹介する最初の展示で、13種類に及ぶチベット族チャン族の無形文化遺産品73点と自然・文化遺産の写真作品42点を紹介している。
 
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展示品の一部

 
 日本の人々にチベット族チャン族の文化の魅力を身近に感じてもらうため、四川省アバ・チベット族チャン族の無形文化遺産伝承人が羊皮鼓舞、パンダ舞、多声部民謡、羌笛など素晴らしいステージを披露した。中国多民族文化の魅力を紹介すると共に観客の祝福を願うステージは大きな賞賛を浴びることに成功した。
 
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多声部民謡

 

パンダダンス

 
 チベット族チャン族の素晴らしいステージを観ようと開幕公演には来賓と観客100名以上が集まった。中華人民共和国駐日本国大使館石永菁参事官、衆議院議員太田昌孝氏、外務省アジア太平州局中国・モンゴル第一課地域調整官井川原賢氏、中国文化部対外文化聯絡局董俊新元局長、三井住友海上火災保険株式会社井口武雄名誉顧問、森ビル株式会社星屋秀幸特別顧問、地域活性学会舘逸志副会長、公益財団法人日本中国友好協会永田哲二常務理事、東京都日本中国友好協会石川信行副会長、一般社団法人東京華僑総会陳隆進副会長、能楽・白翔会坂井音重主宰氏、公益社団法人全日本郷土芸能協会森下春夫常務理事、日中文化制作センター工藤圀房代表、中国民間美術研究者三山陵氏が出席した。
 
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観客と出演者による記念撮影

 
 阿壩蔵族羌族自治州文化体育と観光局の陳順清党組書記は、チャン族の民族服を身にまとい、アバ州のチベット族チャン族の文化遺産と観光資源の概要を挨拶で紹介した。「文化は交流を繰り返して多彩に、相互に学ぶことで豊富になっている。中国と日本の両国は一衣帯水の隣国であり、交流は非常に長い歴史を有する。多くの日本の方々が中国を、四川を、そしてアバを訪れ、“パンダの故郷、この世の浄土”を存分に味わってほしい。」と述べた。
 

陳順清氏による挨拶

 
 アバ・チベット族チャン族自治州は四川省の北西部に位置し、成都平原と青海高原の間にある。山と川に囲まれた多様な地形と気候のおかげで、豊富な資源と多元的な文化を有しており、雪山や氷河、渓谷の林、九塞溝、黄龍、臥竜、四姑娘山など豊富な観光資源がある。アバは民族の通り道であり、文明のメッカでもある。長江文明と黄河文明もこの地で交錯し、この地でチベット族、チャン族、回族、漢族など多数の民族が共生していたことがわかっている。チベット族の地方劇「蔵戯(ぞうぎ)」、農歴十月一日に行われるチャン族の祭り「羌年(きょうねん)」、チベット地方の叙事詩「ケサル王伝」、チベット医学の薬浴法、という4つのユネスコ無形文化遺産を有するほか、チベット族やチャン族の織物・刺繍など19の国家級無形文化遺産がある。
 
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アバのウォーターアイランド

 
 会期中、アバ州の無形文化遺産伝承人による展示解説とチャン族刺繍教室を催し、日本の観客にアバ文化の独特な魅力をさらに体験してもらう予定だ。
 
 蔵羌魂—アバ州無形文化遺産の魅力展チラシ


期日: 2019/06/18 〜 2019/06/28
時間: 10:30〜17:30(2019/6/28 10:30~13:00)
会場: 中国文化センター
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