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 3月1日(火)、岡山県の美作市立作東美術館にて、中国の農民・漁民が日常生活を題材に描いた民間絵画作品の展覧会「中国農村・漁村ライフスタイルアート展」が開幕した。本展は3月19日(日)まで開催される。
 
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作品の説明をする美作市萩原市長

 
 農民・漁民画は、平面的な構図と鮮やかな色彩が特徴で、ほのぼのとした独特のタッチは、見る人の心を和ませ、楽しい気持ちにさせる不思議な力を持っている。農民・漁民画は、国内外で高い評価を受けており、現代芸術の一つのジャンルとして確立されている。今回の展覧会では、中国文化部より「中国現代民間絵画の故郷」と認定された浙江省嘉興市と舟山市から50点の傑作を集めた。一枚一枚丁寧に描かれた画面からは伝統行事やその地域独特の特色が観察でき、作品の風景を思い浮かべながら自分なりの自由な感性で鑑賞できるだろう。
 
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展覧会場の様子

 
 オープニングセレモニーには、主催の中国文化センター石永菁センター長と美作市萩原誠司市長ほか、後援団体の美作市教育委員会大川泰栄教育長、美作市文化連盟高坂知行会長、岡山県日中友好協会景山貢明会長、岡山市日中友好協会片山宏子会長、岡山県立大学辻英明学長ら来賓が出席した。また、参議院議員片山虎之助氏、衆議院議員あべ俊子氏(自由民主党副幹事長)、衆議院議員平沼赳夫氏、岡山市長大森雅夫氏、総社市長片岡聡一氏より祝電が送られ披露された。
 
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テープカット式典

 
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十二支の切り絵を美作市に贈呈

 
 萩原誠司市長は挨拶の中で展覧会開催までの経緯を次のように語った。「岡山県立大学の児玉由美子客員教授に農民画を紹介され、初めて目にした時その独特の面白さに魅了された。すぐさま展覧会の開催を決め、そこからは児玉氏の尽力があり開催当日に至った。」そして「中国の風景を思い浮かべながら、そこに暮らしている真面目で心やすらかな中国庶民のことを思い農民画を鑑賞してほしい。日中関係は複雑ではあるが、少しでも日中の相互理解が前進することを望み、そのために美作市は協力していきたい。」と挨拶を締めくくった。
 
 美作市は、岡山県の北東部に位置し、人口は約3万人。緑豊かな山々と、清らかな川や田園に囲まれ、落着きある景観が広がる。湯郷温泉、剣聖宮本武蔵の生誕地をはじめ、岡山国際サーキットなど豊富な観光資源に恵まれ、多くの観光客が訪れる町である。
 
 この度の展覧会を迎えるにあたり、石センター長は美作市を表敬訪問した。
 
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安部薫副市長(右端)と福原覚政策審議官(左端)

 
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市役所からの眺め

 
 山陽新聞、山陽放送、毎日新聞など多くのメディアで報道された。
 
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テレビ局のインタービューを受ける石センター長


期日: 2017/03/01 〜 2017/03/19
時間: 9:30〜16:30
会場: 美作市立作東美術館
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