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2023年12月11日午後、中国文化センター、日本甲骨文書道研究会、中国安陽学院の共同主催による「第四回東京国際甲骨文芸術祭」が開幕した。中日芸術家45人による甲骨文書法の作品が立ち並び、中国甲骨文書法芸術を多角的に展示することで、観る者に非凡な芸術体験を提供する展覧会だ。

 

開会式には、中華人民共和国駐日本国大使館文化部の陳諍公使参事官や、衆議院総務委員会理事の輿水恵一衆議院議員をはじめ、元日本外務大臣政務官で国際政治経済学者の浜田和幸氏、日本文化振興会の林竹盛子副総裁、日展審査員で現代書道20人メンバーの書家吉澤鉄之氏、周恩来平和研究所の王敏所長、国際架橋書会の山本信山理事長、日本書鏡院の須藤玉誠常務理事、丁鶴廬研究会の丁如霞会長、欧陽可亮のご息女欧陽效平女史、日中文化芸術交流協会の川船和久理事、書道芸術社の細野誠代表取締役、全日本陝西経済文化交流協会の孫前進会長、郭沫若文化研究会の郭京会会長、日中精武会の常松勝会長、日中文化制作センターの工藤圀房代表、著名画家の王子江氏など、中日の文化界、芸術界を中心に60名ほどが出席した。

1張大順 日本甲骨文書道研究会会長

主催の張大順日本甲骨文書道研究会会長はあいさつの中で、「甲骨文は単なる文字ではなく、背名と魂に満ちた生き物でもある。甲骨文字を観れば、太陽や月、雲雨、山川、動物、森そして人の目、口、足などが見事に表現されていることに気づく。展示作品の鑑賞を通じて、生命の息吹を感じてほしい」と甲骨文の「読み方」を紹介した。

また開催に際し、単偉龍中国安陽学院校長からビデオメッセージが送られた。その中で単校長は「中国文字の起源と言える甲骨文は中華文化の貴重な遺産であると同時に、世界文明にとっても得難い宝である。中国が発見した現時点で最も古い成熟した文字体系が甲骨文であり、漢字の始祖であり、中国の優秀な伝統文化の根源だ。」と述べた。

2陳諍 中国駐日本大使館文化部公使参事官

 続いて陳諍中国駐日本大使館文化部公使参事官があいさつを述べた。陳公使参事官は「この『東京国際甲骨文芸術祭』は今年で4回目を迎える。日本において甲骨文を記念・紹介する活動を積極的に展開し、コロナ禍においても継続して行われてきたことを非常に高く評価する、継続は力なりという言葉の通り、甲骨文に関する研究は回を重ねるごとに日本での反応を大きくし、作品の水準もさらに高くなってきた。来年の中日文化交流協定45周年、新中国成立75周年、甲骨文研究会にとっては第5回目となる。両国の文化交流の発展、また甲骨文研究の発展を期待している」と語った。

3王敏 周恩来平和研究所所長
4輿水恵一 衆議院議員 衆議院総務委員会理事
5浜田和幸 元外務大臣政務官

6吉澤鐵之 日展審査員、現代書道20人メンバー
7羅玉泉 中国文化センター長

8福田康夫元首相へ作品贈呈

 今回の書道展のタイトル「温故創新」は福田康夫元首相が2007年に山東省の孔子廟を訪れた際に提唱したものだ。残念ながら福田元首相の出席は叶わなかったが、周恩来平和研究所の王敏代表がその名代としてあいさつし、会上で張大順日本甲骨文書道研究会会長と羅玉泉中国文化センター長が甲骨文作品「温故創新」を福田元首相に贈呈した。

9甲骨文九龍壁

 

会場に入ると、まず張大順氏の「甲骨文九龍壁」が目に入る。活き活きとした様々な字形の龍の文字が縦横に飛翔する姿を想像させ、人々にまもなく迎える辰年に対する期待を高めさせる。

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揮毫の様子

開会式のあとには、毎年恒例の30m長巻揮毫が行われた。それぞれ龍に関する文字を揮毫し、辰年への願いをつづった。

本展は15日13時まで開催する。甲骨文に興味のある方はぜひ参観してもらいたい。

 


期日: 2023/12/11 〜 2023/12/15
時間: 10:30~17:30
会場: 中国文化センター
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