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 1月22日午後、北京湖社画院と中国文化センターの共同主催による「杖国紫禁、扶桑共月 汪鐘鳴、汪曦凝東京書道作品展」の開幕式が当センターで行われた。2024年初となる書法展は、昨年7月に北京故宮博物院で個展を開催した汪鐘鳴氏と孫娘汪㬢凝女史の二人展だ。会場に一歩足を踏み入れると、迫力ある「龍」の字が観衆を出迎える。作品はどれも高水準で、特に篆隷行草楷の様々な字体で書かれた千字文や天下三大行書の長巻はとても見ごたえがある。

   

b77e0d890d9a20503e19c4f5166230a「龍」

 

8fa70daeda4478af7ad153aab39dcbe長巻作品(一部)

 

 開会式には、日中協会理事長の瀬野清水氏、日中友好協会常務理事の永田哲二氏、全日本華人書法家協会会長の高小飛氏、日本華人文学芸術界聯合会主席の晋鴎氏、日本甲骨文書道研究会会長の張大順氏、日本華人女性書法協会会長の宣家慶女史、日本徽商協会会長の呉暁楽女史と名誉会長の王強林氏、黄山美術社代表の康ディ氏、西冷印社出版社主席海外学術顧問の林琿氏、泰山書道会会長の深井蕗山氏、北城書道会会長の井垣清明氏、世界華人協会代表の今村政純氏、中国留日同学総会理事長の汪 先恩氏、日中青少年文化芸術交流協会理事長の潘桂芳氏と会長の高橋陽子女史、日本国際文化芸術教育協会会長の王瑩女史、日中文化制作センター代表の工藤國房氏、アジア通信社社長の徐静波氏など、中日各界から約60名が出席した。

 

%e5%9b%be%e7%89%87_20240123114702テープカット

  

 まず北京湖社画院顧問の汪鐘鳴氏と少年書法家の汪㬢凝女史が主催を代表して挨拶した。挨拶の中で汪鐘鳴氏は「書法の魂は、社会に貢献すること、大衆に貢献することであり、これこそが私に書法の生涯を歩ませる最大のエネルギーとなっている。書法芸術を中日友好の運び手や絆として、皆と書法の美を共にし、共に友好の1ページをつづっていきたい」と述べた。また汪㬢凝女史は「今回が初めての訪日で、本展は二度目の展覧会の参加で私にとっても挑戦だ。皆さまに中国伝統書法の持つパワーを伝えられるよう努めたい」と中国語と流ちょうな英語で挨拶した。

 来賓からは高小飛全日本華人書法家協会会長、瀬野清水日中協会理事長、永田哲二日中友好協会常務理事、汪先恩中国留日同学総会理事長、今村政純世界華人協会代表が前後して祝辞を述べた。高小飛氏は「湖社や安徽黟県そして中国文化センターなど私と汪先生は何かと縁深い。そして今日中日書法交流という大きく堅固な絆ができた」と述べ、汪先恩氏は「中国の漢字は他の文字と異なり、単に意味を伝える役割を果たすだけでなく、字そのものの美しさ、芸術性を供えている。汪鐘鳴先生たちが今回その美を持ってきてくれたことに感謝する」と述べた。

 その後、羅玉泉中国文化センター長が「書を学ぶことは一生涯の心の修行でもある。一見に簡単に思える文字でも善く書くのは難しい。汪先生が書法の伝統を伝承するように、人間は一つのことを成功させる使命があるのではないかと思う。今後の汪先生の中日書法交流での活躍を祈る」と答辞を述べた。
 

%e5%9b%be%e7%89%87_20240123120216中国文化センターへの作品贈呈

 

%e5%9b%be%e7%89%87_20240123114616協力団体への作品贈呈

 

%e5%9b%be%e7%89%87_20240123114714汪鐘鳴全日本華人書法家協会顧問(左)任命式

 

 また今回は汪鐘鳴氏から各協力団体への作品贈呈式と、王鐘鳴氏の全日本華人書法家協会顧問就任式も行われ、非常に意義深い式となった。

 

%e5%9b%be%e7%89%87_20240123114650会場の様子

 

 開幕式終了後、各自作品鑑賞や揮毫交流会を楽しみ、それぞれ筆墨による中日文化交流を深めていた。

 本展は26日午後1時まで開催する。ぜひ中国伝統書法の魅力を存分に味わっていただきたい。


期日: 2024/01/22 〜 2024/01/26
時間: 10:30~17:30(1/26 ~13:00)
会場: 中国文化センター
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