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 4月3日午後、中国文化センターと桐郷市政府の共同主催による「子愷杯中国漫画展受賞作品展・浙江省桐郷市漫画作品展」及び「中日漫画座談会」が中国文化センターで開催された。
 
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共同で創作した作品と共に記念撮影を行う中日の漫画家たち

 
 地域活性学会の舘逸志副会長、外務省文化交流・海外広報課の山谷裕課長、日本漫画家協会のウノ・カマキリ常務理事、理事の石子順氏、西田淑子氏、牧野圭一氏、矢野功氏、山根青鬼氏、ビッグ錠氏ら漫画家16名、手塚プロダクションの松谷孝征代表取締役社長、作家の石川好氏、日中友好会館の武田勝年顧問、日本中国友好協会の永田哲二常務理事、創価学会の三津木俊幸参議、豊子愷先生の孫の豊羽氏、全日本華人書法家協会の晋鴎主席など中日各界より約100名が開幕式と座談会に出席した。
 
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座談会

 
 桐郷市宣伝部の包暁敏副部長が代表団を率いて訪日し、桐郷の漫画家22名が開幕式及び中日漫画座談会に出席した。包暁敏副部長は挨拶の中で、「桐郷は中国漫画の巨匠沈泊塵や豊子愷の故郷であり、中国文化部より認定された“中国の漫画の里”でもある。長年にわたり桐郷の漫画事業は絶えず発展し、桐郷市漫画家協会の設立、縁縁堂の建設、豊子愷漫画学校の創立、中国漫画創作基地の創設、雑誌“縁縁漫画”の創刊など、桐郷の漫画事業は長年にわたり絶えず発展してきた。2002年より2年に一度“子愷杯全国漫画展”を8回開催し、成功を収めてきた。これは全国レベルの漫画展である。」と話した。
 
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日本漫画家協会の牧野圭一理事の挨拶

 
 日本漫画家協会の牧野圭一理事は挨拶の中で、「昨年は文化センターで浙江省嘉興市の漫画家と交流を行い、今年の9月に文化センターで“中日漫画共同展”を開催する約束をした。準備作業は順調に進んでおり、開催の際には桐郷の漫画家の皆さんにも積極的に参加をしてもらいたい。」と述べた。
 
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日本漫画家協会の石子順理事による日本漫画の状況紹介

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手塚プロダクション松谷代表取締役社長のスピーチ

 
 漫画分野の理解と交流をより深めるため、開幕式前に中日漫画座談会を開催し、桐郷漫画協会の朱栄耀主席と日本漫画家協会の石子順理事が基調講演を行い、中日漫画の発展、現状と特徴についてそれぞれ紹介した。その後、中日漫画家たちより各自関心を寄せる分野について質疑応答が行われた。朱栄耀主席は日本側の質問に対し、桐郷の小中学校における漫画教育の展開状況を紹介した。中国側の質問に対して日本の漫画家は、日本の漫画市場は日本の映画市場を超えており、重要で大きな産業となっていると紹介した。優れた経営者として紹介された手塚プロダクションの松谷孝征代表取締役社長は、「手塚治虫が亡くなって30年、手塚漫画作品の版権と使用の管理を行ってきた。会社は約100名の従業員の雇用を維持している」と述べた。また、豊子愷の研究に興味を持つ日本人漫画家は、来日した桐郷の豊子愷研究の専門家とより深い研究を行いたいとの希望を表明した。若手漫画家育成の話題に話が及ぶと、日本漫画家協会の最年少理事が「会場の漫画家は挙手を」と話題への参加を促し、続く「中日両国の友好が世々代々続いてほしいと思う人は挙手を」との問いかけには出席者全員が手を挙げた。若手理事は「交流を強化しましょう」と会場の空気を盛り上げた。
 
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中日両国漫画家による作品交換

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中日漫画家の交流

 
 開幕式後は、中日漫画家が共に揮毫会に参加し、両国漫画家による共同制作や単独の創作が行われ、最後に作品交換と記念撮影が行われた。
 
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中日漫画家の共同制作

 
 本展作品はユーモア溢れる言葉や誇張と簡潔な手法による絵画作品で、生活を反映し、社会に着目し、現代中国人が注目するホットな話題や世の中の様々な様子を再現している。本展は13日まで開催。
 

出展作品の一部

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上「この一家を見よ」李志平(天津)、下「父も母も見つからない!」張建淳(黒竜江)

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「生存空間」田昆(山東)

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「飲み込む」艾輝(北京)

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「鍵っ子」孫申影(河北)


期日: 2018/04/03 〜 2018/04/13
時間: 10:30〜17:30
会場: 中国文化センター
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