7日午後、「浙江省文化年」のスタート式典が中国文化センターで盛大に行われた。浙江省文化年の最初の展覧会として「風刺とユーモア―浙江省現代風刺マンガ展」の幕が切って落とされた。本展は浙江省文化庁、中国文化センターの主催、嘉興美術館の運営で行われる。
中日漫画家の記念撮影
浙江省文化庁の金興盛庁長、嘉興美術館の凌加春館長、浙江漫画家協会の兪志達主席がそれぞれ代表団を率いて来日し、本スタート式典に出席した。金庁長は式典で「魚米の郷、シルクとお茶の府、文物の邦、旅行の景勝地」の浙江省の文化的特徴を紹介すると共に、浙江が中国経済発展に対し最も活力ある省の一つであり、経済統計と平均収入は中国でも上位に入ると紹介した。また浙江省文化庁と中国文化センターが共同で主催する「浙江省文化年」は内容も豊富で、浙江漫画作品展、龍泉青磁芸術展、中国美術学院版画作品展、浙江農民漁民画展、茶文化展及び芸術公演等のイベントがあり、浙江の優れた文化を日本の皆様に紹介したいと話した。
金興盛庁長の挨拶
輿水恵一衆議院議員、国土交通省の舘逸志政策統括官、日本漫画協会常務理事で漫画家のウノ・カマキリ氏、理事で漫画家の山根青鬼氏、石子順氏、西田淑子氏、佃竜二氏、手塚プロダクションの松谷孝征代表取締役社長及び各友好組織の責任者、芸術団体、個人など約100名が本式典に出席した。
作品を鑑賞する輿水議員(左一)
輿水恵一議員は日本側を代表して文化年のスタートを祝い、浙江省の文化プロジェクトが続けて日本で紹介されることに期待を寄せた。また、桜の美しい季節に浙江省の漫画家を迎え、皆さんとはまだ十分ほどしか会っていないが、まるで十数年来の旧友のようだ。中日の漫画は相通ずることろが多々あり、日本人も好きであることは間違いないと話した。
中国文化センターの石永菁センター長は「浙江省文化年」の正式なスタートを宣言すると同時に、来賓に向け鉄腕アトムの誕生日も4月7日だと伝えるや否や歓声と拍手が沸き起こった。アトムを手掛けた手塚プロダクションの松谷孝征代表取締役社長は来賓に向い感謝の意を表し頭を下げていた。
中日の漫画家が共に描いた作品
漫画は世界共通語で、日本の漫画は長い歴史と世界でよく知られており、漫画芸術は広く普及している。中国における漫画界の重鎮である沈伯塵、豊子愷、張楽平、米谷、華君武、葉浅予は皆浙江省の出身で、とりわけ浙江省の肖像漫画の創作はリードする立場となっている。今回の浙江漫画展は豊富な内容と多様なスタイルで、日本の漫画愛好家の好評を得ている。スタート式典では日本の漫画家と浙江省から来た漫画家20名が友好交流を行い、共に一枚の紙の上に漫画を描いたり、サインをするなどしたほか、記念撮影も行った。その「中日合作」の新作は職員によりすぐに展覧会場のガラスケースの中に展示され、出来立ての最新作となった。
本展では浙江省の漫画家43名の作品62点を展示し、これら作品は風刺とユーモアを交えた手法で、浙江省の漫画家が生活に対する観察、社会に対する思考と浙江漫画の発展のようすを表している。本展は14日まで開催される。
期日: | 2017/04/04 〜 2017/04/14 |
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時間: | 10:30~17:30 |
会場: | 中国文化センター |