9月24日中国文化センターと中国観光東京代表所、藤田観光株式会社の共同主催による「中秋節in東京2019」がホテル椿山荘東京で行われた。中日の文化・観光など各界より約260名が開幕式と懇親会に出席した。
中華人民共和国駐日本国大使館の孔鉉佑特命全権大使、外務省アジア大洋州局中国・モンゴル第一課の井川原賢地域調整官、国土交通省観光庁の高科淳観光部長、日本旅行業協会の志村格理事長、天津市文化と旅游局の尹大勇副局長、日本政府観光局(JNTO)の山崎道徳理事、全国旅行業協会、中国駐大阪観光代表処の石澤毅主席代表、文京区、箱根町、日中友好会館の夏瑛留学生部長、中国人画家の王公氏などが出席した。
孔鉉佑大使の挨拶
孔鉉佑大使は挨拶の中で、「中日両国は隣人として、文化交流が唐の時代から盛んに行われ、これによって両国は文化面においても切っても切れないほど緊密に結ばれ、国と国の友好関係のために堅実な基盤が築かれています。来年には習近平国家主席の訪日が予定され、続いて東京オリンピック、2022年の北京冬季オリンピックなど、中日国民交流のまたとないチャンスです。中国政府としては、更に両国の人的往来、特により多くの日本の方が中国にお越しくださるよう、日本側の皆さん方とともに努力し、お互いの相互理解、国民感情の増進に一層拍車をかけたい」と語った。
中日の来賓による特大月餅の除幕式が行われた
孔鉉佑大使、日本の来賓及び主催の中国文化センターの羅玉泉センター長、中国観光東京代表所所長の王偉代表、藤田観光株式会社の伊勢宜弘社長がオープニングのテープカットと中秋節特製の大型月餅の除幕を行った。
今回中国文化センターの招聘により中秋節のイベントに合わせて、来日の為に特別に結成した天津シルクロード芸術団と、けん玉パフォーマーの伊藤祐介氏がそれぞれ中日の芸術を披露した。天津シルクロード芸術団の少年たちによる武術、民族楽器演奏、雑技、舞踊を披露し、そのパフォーマンスのレベルの高さに観衆からは大きな拍手が起こった。
俊敏で力強い動きの少年武術
美しい旋律を奏でる民族楽器演奏
超人的な身体バランスの雑技
しなやかで美しい舞踊の女性たち
けん玉パフォーマーの伊藤祐介氏
この中秋節のイベントと同じく9月24日より中国文化センターで開催した「天津市文化年第4弾“袍服結襻”——天津派伝統服装展」では清の時代の貴重な服や靴などを展示し、伝統的な中国の服飾を紹介している。見た目に美しい服飾としてだけではなく、文化の粋を内面に織り込み中国人の美意識を具現化してきた服制文化と相まってそこに凝縮された中国の美を紐解く展示となっている。展覧は9月27日13時まで行われている。
この展覧の関連イベントとして、チャイナボタンをアレンジしたブローチ制作が9月25日に行われた。一見シンプルな蝶の形だが形作るのは難しく、参加者たちは苦戦しながらも楽しそうにブローチ制作に没頭していた。
ワークショップを楽しむ参加者
幸福や美しさのシンボルと言われる蝶の形のブローチ
期日: | 2019/09/24 〜 2019/09/27 |
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時間: | 10:30〜17:30 |
会場: | 中国文化センター |