世界が注目するリオオリンピック・パラリンピックが開催されるなか、2020年東京オリンピック及び2022北京冬季オリンピックを迎えるため、9月13日午後、中国文化センターにて「児玉由美子個展 もりのひそひそばなし2016 LED可視光通信によるライトアートショー 長野1988 愛知万博2005 北京2008 国事参加の記録」が開催された。児玉氏の作品は最先端技術を取り入れていることが特色で、彼女の作品は長野冬季五輪、愛知万博、北京五輪の展覧会に参加してきた。本展では新作の最先端「LED可視光通信技術」を取り入れた作品を展示している。
日中友好会館の会長で元参議院議長の江田五月氏、日中協会の白西紳一郎理事長、自治医科大学の香山充弘理事長、国立情報学研究所の橋爪宏達教授、岡山県立大学の穂苅真樹教授らが開幕式に出席した。元首相の鳩山由紀夫、元民進党党首海江田万里が本展及び体験イベントに出席した。
スマートフォンでデジタル技術を体験
開幕式後、児玉氏と可視光技術の発明者である慶応義塾大学の中川正雄名誉教授は「環境と芸術―長野五輪・愛知万博・北京五輪の軌跡」及び「可視光技術とは?」のテーマでそれぞれ講演を行い、著名なエレクトーン奏者で作曲家の薮井祐介氏が「茉莉花」等中日の名曲を演奏し、エレクトーンの美しく変化に富んだ音色に伴い、作品が旋律に合わせて光り輝くと、観衆たちはあたかも「ひそひそ話をする森の中」というような雰囲気に酔いしれた。
中日の名曲をエレクトーンで
児玉氏は長年中日学術交流活動に力を注ぎ、作品の多くは社会をテーマとして、環境芸術及び科学、経済、教育、社会福祉等社会問題における関係を探求し、音声、光、電気等の最新技術を用いて芸術創作を行ってきた。本展では児玉氏が中日両国の重要な国事で発表したLED可視光通信技術作品を展示すると共に最新の科学技術と融合した新作も展示している。そのなかの2008年北京五輪期間中に展示された作品―「もりのひそひそばなし」はまさに可視光通信技術の芸術創作における重要な試みとされている。
可視光通信技術は可視光周波数帯域の光を利用した情報伝達手段で、空気中に直接光信号の通信方式を転送し、スマートフォン等端子に情報を受信させたり表示をさせることができる。環境にやさしく、ゼロに近い消費量での通信を実現することが可能で、また無線通信の電磁信号の漏洩を防ぐのにも有効で、阻害や遮断を防止した安全情報空間を素早く構築し、未来の通信分野として発展性のある最新技術である。
児玉由美子氏の講演
山陽放送の番組製作者である大曾根理歌氏が来賓とセンター長のインタビューに訪れ、特集番組が近く放送される予定であり、中国科技報等も本展に対しての報道を行った。
期日: | 2016/09/13 〜 2016/09/16 |
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会場: | 中国文化センター |