1月28日夕刻、ランタン点灯式の中、2017年長崎中国春節ランタンフェスティバルが幕を開けた。今年は中国文化センターと重慶市文化委員会が協同で「重慶文化年」と「歓楽春節」の重要なプロジェクトとして、長崎春節ランタンフェスティバルへ重慶雑技団を派遣し公演する運びとなった。次々と繰り広げられる素晴らしい演技は、ランタンフェスティバルにまばゆいばかりの彩りを添えることとなった。
ランタンフェスティバルと雑技バレエ
長崎は港町で、歴史上中国人が初めて日本へ上陸した土地でもある。中華文化は長崎文化を構成する重要な要素の一つであり、長崎新地中華街は日本で最も早く造設された中華街であるが、長崎中国春節ランタンフェスティバルはこの中華街から起こったもので、日本で唯一行政機関が直接参与主催している春節行事でもある。共同社の報道によると、旧暦の一日から十五日までの半月間、1万5千の灯籠が街全体を飾り、春節ムードに満ち溢れるという。長崎の人口は42万余りだが、毎年この春節ランタンフェスティバルの期間は100万人近くの観光客を集める。今や長崎市の重要な観光産業の一つになっている。
主な会場である湊公園での公演
重慶雑技団は中国国内でも名高い雑技団である。彼らの厳しい訓練で耐え培った技量と丹精込めて編成した新しいプログラムは、他に類をみない斬新さで観衆を圧倒した。今年、雑技団が上演した夕刻の時間帯は気温3~5度、風の強さ3~4級、しかも雨という天候。みなダウンコートに身を包んで観覧する中、薄いひとえの舞台衣装で繰り出される技芸を観衆たちは固唾をのんで見守った。しかし団員たちは、平素から鍛え完成させた技術と困難に負けない屈強な精神力でどの回の上演も完璧にやってのけ、観衆たちは、なんと素晴らしいのだろう!と大声で褒め称えた。上演終了後、多くの市民が団員たちを探して一緒に写真を撮り、ボディーランゲージや「好!」という簡単な中国語で彼らを絶賛した。長崎市庁の職員はセンターのスタッフに「重慶雑技団の公演は、もうすでに長崎の噂にのぼっています。ランタンフェスティバルに対する文化センターの絶大なご支援に感謝申し上げたい。」と述べた。
ともに上演を観覧する田上富久市長と劉亜明総領事
重慶雑技団の公演は、長崎市庁と中国駐長崎総領事館に重視しており、田上富久市長は市庁で、センター長と訪日団長および主要団員との会見を行い、雑技団の長崎ランタンフェスティバルでの公演に対して歓迎の意を述べ、団員のずば抜けた技術の高さを称賛した。また幼い団員の訓練学習や雑技団員の養成事情について特別に尋ねたりもした。加藤邦彦副市長は雑技団一行を歓迎して宴席を設け、劉亜明駐長崎総領事も雑技団と会見し、団員たちを文化の伝道師だとしてその技芸や精神を激励した。
市長会見
長崎市長、総領事らは、現地でも上演を観覧し団員たちを激励した。最後の上演が終わった後、長崎ランタンフェスティバル実行委員会は特別に感謝状を贈り、団員たちの素晴らしいパフォーマンス、また長崎ランタンフェスティバルでの功績と中日の友好交流への積極的な貢献を表彰した。
幼い団員との写真撮影
長崎での滞在期間中、重慶雑技団は原子爆弾資料館と平和記念公園にも赴き、歴史を学び、平和を祈った。団員たちは戦争の残酷さと平和の尊さを身をもって感じたのだった。幼い団員たちは体を震わせながら、このような戦争の惨劇が二度と繰り返されないよう願った。
インタビューを受ける幼い団員たち
長崎文化放送、長崎日報などは、雑技団の公演および市長との接見について報道した。また特に雑技団の最年少の団員へのインタビューを行い、共同社などは中日両国のメディアでもこの活動を報道した。
期日: | 2017/01/29 〜 2017/02/02 |
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会場: | 長崎孔子廟、湊公園、中央公園 |