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 8月21日午後、日本丁鶴蘆研究会、中国丁丙記念館の共同主催による「金石善縁展」開幕式がセンターにて盛大に挙行された。本展は「日中平和友好条約」締結45周年、「西泠印社」創設120年、「丁鶴廬研究会」20周年、そして「丁丙記念館」2周年の記念を目的として開催され、呉昌碩はじめ西泠印社ゆかりの人物の作品と史料が並ぶ。
 
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テープカット

 
 式には中国駐日本大使館文化部の陳諍公使参事官、日中友好議員連盟幹事長の近藤昭一衆議院議員、山本一太群馬県知事をはじめ、兵庫県立美術館の蓑豊名誉館長、全日本篆刻連盟の和中簡堂理事長、日本篆刻家協会の真鍋井蛙理事長、直木賞作家の山本一力氏、西園寺一晃東日本国際大学客員教授、瀬野清水日中協会理事長、日本篆刻家協会の山下方亭常任顧問、井谷五雲常任顧問、河内利治大東文化大学副校長、大平正芳元首相令孫の渡辺満子氏、書壇院の水野潔理事長、飯山素木元理事長、柳澤朱篁元理事長、天渓会の南渓鶴会長、国際墨画会の香取琴水会長、呉昌碩文化芸術基金会の呉超会長、南晋三潮出版社社長、岡本厚岩波書店前社長、和田春樹東京大学名誉教授、呉文彦BS日テレ取締役副社長、橘優朝日新聞元政治部長、梶浦伸作創価学会国際渉外局副部長、林立浙江総商会会長、顔安日本華文教育協会会長、劉莉生アジア太平洋観光社社長、林文清黄檗文化促進会会長など、日中書法界、文化界、出版社などを中心に錚々たる顔ぶれが130名ほどが参加した。
 
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集合写真

 
 まず、主催を代表し丁如霞研究会会長の丁如霞氏が「『日中平和友好条約』締結45周年、西泠印社設立120年、丁丙記念館設立2周年、丁鶴蘆研究会設立20年という記念の重なる本年、本展を開催でき、しかも日本各地や中国から多くの方々が出席してくれたことに大変感謝している」と挨拶した。
 
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丁如霞研究会会長の丁如霞氏

 
 そして、陳諍公使参事官、近藤昭一衆議院議員、山本一太群馬県知事、蓑豊兵庫県立美術館名誉館長、和中簡堂全日本篆刻連盟理事長、真鍋井蛙日本篆刻家協会理事長、西園寺一晃東日本国際大学客員教授、山本一力氏、渡辺満子氏がそれぞれ祝辞を述べた。
 
 陳諍公使参事官は「呉昌碩をはじめとする金石学者たちの交流は中日両国国民の文化生活を豊かにした。中日文化交流は新たな段階を迎え、両国の文化や友好の歴史の大切さを再認識し、友好発展のためにどうすればよいか初心に立ち返り、実務交流を通して世々代々伝えていけるよう共に努力していきたい。」と歴史文化の認識の大切さを語った。
 
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陳諍公使参事官

 
 また、近藤昭一衆議院議員は「政治の使命は生命と平和を守ることだ」と述べた上で「縁が平和を作る。中国が日本に伝えた文化の縁を大事にしたい」と話した。山本一太群馬県知事も「(西泠印社と日中の書法篆刻家たちが)中国文化の中核とも呼べる書画篆刻を守り抜いてきたことに感謝したい」と文化を後世に伝えてゆくことの重要性を述べ、「すべての群馬県民が幸福を感じられる多文化社会の構築を目指す」と志を表明した。
 
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近藤昭一衆議院議員

 
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山本一太群馬県知事

 
 そして、「(現在の日中関係の根底には)両国の難しい関係を時に命を懸けて守り抜いてきた先達たちの努力がある。これを引き継がなければ先達に申し訳ない」と西園寺一晃氏が語るように、来賓たちはその挨拶の中で「先達の築いた友好関係を引き継ぎ、後世に伝えていかなければならない」と異口同音に述べた。そのためには「長い歴史に対する尊敬と、自らもそれに連なり、後世に伝えようとする信念が必要だ。中国が日本にとってどれほど文化の親であるか。どれほどの師であるか。」と山本一力氏は語り、「交流促進のために『努力』していかなければならない」と渡辺満子氏は「日中平和友好条約」第三条を引用して語った。
 
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西園寺一晃氏

 
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山本一力氏

 
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渡辺満子氏

 
 本展は「丁丙記念館の設立」、「西泠印社設立120周年」、「『丁鶴蘆研究会』日中の印学交流」という三部に分け、貴重な史料と書法篆刻作品が数多く展示される。西泠印社と日本の交流の歴史が並ぶ本展は、書道篆刻、金石学に興味のある者にとっては必見だ。


期日: 2023/08/21 〜 2023/08/25
時間: 10:30〜17:30(最終日は13:00まで)
会場: 中国文化センター
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