講師紹介:
張石:1988年、中国東北師範大学外国言語文学部大学院卒業、文学修士、1988年~1992年、中国社会科学院日本研究所講師、1994年~1996年、東京大学教養学部客員研究員を経て、いま、日本「中文導報」副編集長。
著書:
「庄子と現代主義」、「川端康成と東洋古典」、「桜雪鴻泥」、「寒山と日本文化」、「雲蝶無心」、「東京傷逝」、「寒山と日本文化」、「空虚日本」、「川端康成と中国易学」、「靖国神社と日中死生観」、「中国将軍の日本人の息子」など多数。また、「鈴木大拙が禅を説く」、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」などの訳著と論文、報道、小説、詩歌多数。
使用言語:
中国語
講義内容:
詩は志を言い、理を寓し、景を借りて情を生み、言語が凝縮し、音楽性と韻律を持つ一種の文学形式です。中国の古典詩詞は、自然と人間の相互作用を主題に吟唱することが多く、日本の俳句は、5、7、5の17音節の固定形式に季語を挿入して成り立っています。季語は一般に、春夏秋冬や新年などの各節気を象徴的に代表する言葉です。俳句は即物写生を推奨し、中国の詩の理念や創作方法とは大きく異なり、最も精炼した言葉で最も素晴らしい自然の一景を切り取り、言葉にできない隠喩を形成します。中国古代の詩と日本の俳句は、自然の風花雪月、山川河流、鳥の囀り、虫の鳴き声を最も基本的な出発点とします。写真もまた、自然の四季と四季の中の人々や花鳥魚虫や動物などを重要な表現対象と主題としています。「形象的な思考」は詩、俳句、写真の共通点です。写真を撮るときには詩と俳句のインスピレーションを呼び起こすことができる同時に、吟行と結びついた撮影も詩的な被写体の発見を導き、写真の独特な視角を刺激し、写真の芸術的昇華を推進することができます。この「写真と詩と俳句」の講座では、著者は自身が創作した中国語の現代詩、日本の俳句、そして自身が撮影した写真を例に、PowerPointでデモンストレーションし、詩、俳句、写真が詩的に相互変換、相互作用、相乗効果を生かす創作経験と独特の芸術効果を展示します。
例:
蜘蛛の糸綺麗な罠へ蚊の翅
24/6/12
蟻あゆみ億年前より天辺へ
24/6月6日
青空や透明な罠蜘蛛の糸
24/5/30
時間:
2024年8月28(水曜日)午後14:00~16:00
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