講師紹介:
姜熊烽(翰墨書道会副会長、西泠印社社員、《中国篆刻》特約審読)
講義内容:
両漢から六朝時代にかけては、磚銘文字が最も発展した黄金期です。この時期の磚文は数量が豊富で、篆書・隷書・章草など多様な書体も含んでおり、規範的で厳格な書風から素朴で生き生きとした民間の筆致まで、漢字の変遷を研究する上で貴重な資料となっています。
清代の篆刻の大家である趙之謙、呉昌碩、黄穆甫らはいずれも磚文から独特の筆意と構造を印作に取り入れて新たな芸術風格を切り開きました。長年にわたり、海外の篆刻家や在日中国人篆刻家もこの伝統に注目し、古きを汲んで新しきを生み出す不断の探求を続けています。
本講座では、磚文の書風特徴や章法布局などの芸術的要素を出発点とし、講師が近年手掛けた磚文風篆刻の実例を交えながら、磚文篆刻の創作における実践方法と芸術的指向性について探求します。皆様との活発な議論と共に研鑽を深めたいと願っおります。
時間:
2026年01月20日(火)14:00~16:00
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