講師紹介:
李永亮、上海戯劇学院を卒業後、同学院に残り教鞭を執る。1988年に来日し、アジア各国の文化芸術交流事業に従事。日本全国で1,000回以上の公演を行う。現在、公益法人アジア文化芸術協会の理事長を務める。国内外において、小説や映像作品など、多様なジャンルの作品を発表・上演してきた。近年は、主にルポルタージュ文学、人物インタビュー、そして詩劇などの創作に取り組んでいる。
講義内容:
宋詞は中国文学史における輝かしい宝石の一つであり、静かに口ずさめばその優しさと繊細さが心に染み渡ります。「大江東去(だいこうとうきょ)」のように、豪放で情熱的な一面も併せ持ちます。宋詞は色彩豊かで多様な表現をもち、千年の時を越えて今なお人々を感動させ続けています。
その宋詞と対をなすのが宋代の絵画です。宋画は簡素で控えめ、謙虚で柔らかく、山水や人物、草花や鳥などの小さな情景の中に、生命の価値を静かに問いかけます。わずかな画面の中に、深い芸術的な趣が凝縮されています。
宋詞と宋画は、まるで感情を分かち合う恋人同士のようです。宋詞には清らかさと奥ゆかしさが同居し、宋画と出会うことでまるで運命の組み合わせのような美しい調和を生み出します。その背後には、多くの興味深い物語や伝説が秘められています。
時間:
2025年09月10日(水)14:00~16:00
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