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  常書鴻氏は中国近代芸術の先駆者であり、若い頃に西洋に渡り学び、多くの栄誉を受けました。しかし、祖国の文化芸術の呼びかけに応じて彼は決然と帰国し、一生を敦煌芸術の保護と研究に捧げました。厳しい環境の中で、彼は揺るぎない信念と勇気をもって守り抜き、敦煌芸術の宝庫を後世に開き、この民族文化の宝を世界中に広めました。
 
 李承仙氏は常書鴻氏と肩を並べ、夫婦でありながら、仕事においても抜群のコンビネーションを見せ、芸術と志を共有し、共に敦煌芸術の輝きを世に描き出しました。
 
 広大な砂漠の奥深くにある敦煌の莫高窟は、彼らと同志たちが筆と心血で描いた古代芸術の輝きを見届けました。後世の人々は彼らを「敦煌の守護神」と「砂漠の狂人」と称えています。彼らの卓越した業績は敦煌千年の文化伝承の歴史に刻まれ、その豊かな精神は私たちの貴重な財産となっています。
 
 1956年、常書鴻と李承仙は莫高窟で敦煌史上初の日本文化使者を迎え、これを機に67年にわたる日中文化交流が始まりました。常氏家族三代にわたる感動的な物語は、今もなお続いています。
 
 私たちは「永遠の敦煌——常書鴻生誕120周年記念展」を開催し、彼らの芸術的成果を学び、彼らの献身精神を追悼することを目的としています。作品一つ一つ、写真一枚一枚、品物一つ一つ、物語一つ一つを通じて、時空を超えて、まるで彼らが砂漠の中で汗を流して働く姿を目にし、彼らの芸術への愛と執念を感じるかのようです。私たちは共に展覧会に足を踏み入れ、常書鴻氏と李承仙氏の芸術の風采を敬仰し、彼らの精神的な力を吸収し、伝承と革新の道を進み続けましょう。砂漠に咲く芸術の真珠が永遠に輝き続けるように。
 
 日本展の後、9月25日から10月20日まで、浙江省杭州の「大漠飛鴻——生誕120周年記念展」(浙江博物館西湖美術館)で常氏家族の絵画作品と共に、彼らの故郷と仕事に関連する地域や国で巡回展を開催します。
 

作品

 

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