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 現代美術の文脈において、東方絵画はᇿ自の精神性と素材表現を基盤に、西洋の視覚的伝統とは異なる美学を築き上げてきました。そして今日に至るまで、新たな文化的背景のもとで絶えず活性化され、常に新しい生命力を湛えています。今回、東京中国文化センターで開催される 「国際学術招待展——共象」 は、まさに東方絵画の伝統と現代的な実践に焦点をあてた国際的な学術 交流の場となります。六名の日中作家による作品を通じ、文化が交わるところに生まれる差異と共鳴を見つめ、現代絵画の多様な可能性を提示することを目指します。
 「共象」とは、単なるイメージの並置や共有を意味するのではなく、思想や文化が互いに映し合う関係を象徴する言葉です。六名の作品においては、東方絵画が持つ素材的特質や精神性がさらに拡張され、筆墨や素材を深く掘り下げる探究を通して、日中芸術が差異と交融のなかで生み出す緊張感と響きを示しています。本展を通じて、ご来場の皆様には、限られた時間と空間の中で、伝統と現代の呼応、素材と思想のせめぎ合い、そして国境を越えて広がる東方的な文脈の魅力を体感していただければ幸いです。

 
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