大連と東京 --山と海に隔てられながらも、文脈は通じ合い、「癒し」をテーマとした芸術展が、山海を越えた文化の絆を筆墨の中に描き出そうとしています。
大連市書法家協会が主催、大連市大雲書庫美術館が共催する「大連の癒しの力――大連市書法家作品東京展および文化公益イベント」が、2025年8月12日、中国文化センターにて開幕いたします。
本展覧会は「治癒力」をテーマに、中国書法家協会副主席である王丹先生が展覧会タイトルを揮毫、大連市書法家協会の主席団、理事団、そして特別招待された書法家による優れた書作品57点を展示いたします。楷書・行書・草書・隷書など多彩な書体を含み、内容は豊かで格調高く、現代大連の書道芸術の創作水準と文化的深みを余すところなく示しています。
企画運営として大連市書法家協会の高玉剛主席、李書強副主席が主導し、大雲書庫美術館の専門的なサポートによって開催する運びとなり、また、日中の文化交流機関のご支援、日本各界の皆様のご協力によって文化の祭典を形にしました。
これは、山と海を越えた文化の出会いです。中国大連から訪れる書法家たちは、都市への愛、生活への悟りを一筆一画に込め、作品を東京へと運びます。これらの作品には派手な色彩も、複雑な形式もありません。あるのは、最も純粋な「黒」と「白」、そして最も直接的な感情と温もりです。
大連は山と海に囲まれ、四季の移ろいがはっきりし、海の香りが風に混ざり、人々の暮らしはゆったりとしていながらも活気に満ちています。書法家たちにとって、大連は単なる都市ではなく、心のリズムであり、忙しさや重圧の合間に訪れる「癒し」そのものなのです。
本展は、中国伝統書道芸術の独自の魅力を紹介するだけでなく、「書」を媒介に、「芸」によって心を通わせることを目指し、中日両国の市民レベルにおける文化交流と相互理解の深化に貢献することを願っています。
筆墨の一つひとつに込められた想いを通して、中国書道の芸術の魅力と、大連という都市が持つ癒しと力強さを、ぜひ会場でご体感ください。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

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